東洋機械金属が10月27日に発表した2022年3月期第2四半期(2021年4~9月)連結業績によると、受注高は17,941百万円(前年同期比67.7%増)、売上高は15,876百万円(同62.3%増)となった。このうち、国内売上高は3,629百万円(同21.3%増)、海外売上高は12,247百万円(同80.3%増)となり、海外比率は77.1%となった。
利益については、売上が回復したことから、営業利益は718百万円(前年同期△531百万円)、経常利益は801百万円(前年同期は△484百万円)、親会社株主に帰属する四半期純利益は449百万円(前年同期は△439百万円)となった。
4~9月期の世界経済は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響から大幅なマイナス成長となったが、ワクチン接種率の増加に伴い、回復の兆しが見えている。国内経済は、段階的な経済活動の再開やワクチン接種の普及などの明るい兆しも見えてきているが、製造業では半導体部品を始めとする一部の製造部品の不足により、生産活動が停滞するといった悪影響が顕在化してきており、先行きは不透明な状況で推移した。同社の関連業界では、部品調達が不安定だが、国内の設備投資は、回復基調で推移した。また、海外では中国をはじめ、アジア、米国、欧州で需要は回復した。
東洋機械金属グループは2024年3月期を最終年度とする第3期中期経営計画を策定し、経営管理基盤と人材育成の仕組みを再構築し、コーポレートガバナンス体制の更なる強化を進める経営基盤の刷新と強化に取り組んでいる。また、自社・顧客・社会が持続的に成長できる仕組みと体制を整備する持続的成長に向けた事業活動を推進し、収益構造の改善に取り組んでいる。
■製品別の売上状況
<射出成形機>
国内は雑貨や容器類などの生活用品や医療機器関連が増加した。また、海外においては、中国でのIT電子機器や医療機器関連の小型機が増加した。また、アジアでの自動車関連や欧州における生活用品関連の中大型機が増加した。その結果、売上高は12,616百万円(前年同期比68.9%増)となった。
<ダイカストマシン>
国内は自動車関連の需要は回復し増加した。海外においては、中国やアジアで自動車関連が増加した。その結果、売上高は3,260百万円(前年同期比40.9%増)となった。
■2022年3月見通し
2022年3月期の連結業績見通しについては、売上高30,000百万円(前期比20.6%増)、営業利益1,200百万円、経常利益1,250百万円、親会社株主に帰属する当期純利益850百万円を見込んでいる。
コメントを投稿するにはログインしてください。