・同国における、安全な水道水供給に貢献
豊田通商は10月21日は、横河ソリューションサービス(以下、横河)とともに、10月15日にセネガル国営水道公社(Société Nationale Des Eaux Du Sénégal)より、配水管監視システムを受注したと発表した。事業は、独立行政法人国際協力機構(JICA)の円借款「マメル海水淡水化事業」の一部として行われるもの。同システムは、2024年前半の完成を予定しており、設置場所であるセネガル・ダカール州の都市給水の安定化とサービス改善を目的としている。
■セネガルの水道事情
セネガルの首都を擁するダカール州には、同国人口の約3割・産業の約8割が集中しているが、水の需要増加に十分な対応ができておらず、24時間の給水率は約7割にとどまる。また、配水管の老朽化による漏水も多く、年間約200万トン以上の水が漏水などによって失われている。今後もさらなる人口増加が見込まれており、安全で安定した水の供給能力向上は同国にとって喫緊の課題となっている。
■事業内容
ダカール州内の配水管網の約200か所に、流量および圧力データを収集するセンサーを設置し、漏水などの問題のあるエリアを特定できる配水管監視システムを建設する。同システムによって、漏水の発生箇所を迅速に特定・修繕でき、漏水による水のロスを大幅に低減することが可能となる。
豊田通商は、アフリカ事業を重点事業分野として位置付けている。特に水道インフラは、人々の生活に必要不可欠であり、安全な水の確保は、国連の定める「持続可能な開発目標(SDGs)」の重要項目に掲げられている。同事業は、豊田通商として西アフリカでの初めての水分野事業であり、配水網の整備を通じて、セネガルの人々の生活の向上と経済の持続的な発展に、大いに寄与することが期待されている。
アフリカの人や社会と共に成長することを目指す「WITH AFRICA FOR AFRICA」という理念の下、豊田通商は、今後もアフリカの社会課題解決に貢献しつつ、事業拡大に取り組んでいく。
<事業概要>
所在地:セネガル共和国ダカール州
契約先:セネガル国営水道公社
契約概要:ダカール配水管監視システム建設請負
・配水管監視システム
・漏水管理システム
・DMA(配水区域)遠方監視システム
・上記設備の保守
・管理者のトレーニング
完了予定:2024年前半
画像:配水管理システムと測定設備のイメージ
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