日立建機、米国子会社「日立建機ローダーズアメリカ」の社名を「日立建機アメリカ」に変更

・北中南米全域を統括する機能・権限を担い、推進体制を強化

 日立建機は10月20日、北米で日立ブランドのホイールローダの製造・販売を担当する連結子会社「日立建機ローダーズアメリカ」(本社:米国ジョージア州ニューナン)の社名を10月1日付けで「日立建機アメリカ」に変更したと発表した。

 今回の社名変更は、北中南米全域における建設機械の販売と部品・サービス事業の独自展開に向けて、日立建機ローダーズアメリカが、北中南米全域を統括する機能・権限を担い、域内のグループ会社と新たな推進体制を構築することを目的に実施するもの。

 日立建機グループ は、2022年3月より、 米・ディア&カンパニー社(Deere & Company 、本社:米国イリノイ州モリーン)との合弁事業の解消に伴い、最新の高効率な油圧システムや作業現場の安全性を向上させる AERIAL ANGLE ®、サービスソリューションConSite ® OIL を標準搭載するなど、北中南米全域で最新の製品・技術・サービスを独自に展開する予定。

 このため、これまでは日立ブランドのホイールローダの製造・販売を担当してきた日立建機ローダーズアメリカの組織を大幅に見直して、ホイールローダに加え、コンパクト・コンストラクションの油圧ショベル、 マイニング向けの 超大型油圧ショベル、ダンプトラックの全てを扱う地域統括会社として権限・機能を 強化していく。具体的には、営業やサービス部門の機能を中心に大幅に体制を強化し、北中南米 全域の市場ニーズに的確に対応できるよう、人員を増強する計画。また、マイニング事業については、域内のグループ会社と連携して、北米をはじめ、中南米市場でも独自のネットワークの開拓に取り組む。

 日本では、 10月1日 よりマイニング事業本部長で執行役専務の石井壮之介氏が米州事業部長を兼務することになった 。今回、日立建機アメリカの設立と共に 、執行役専務の 石井氏は同社の取締役会長を兼務、前取締役会長の廣瀬雅章氏は取締役副会長としてアラン・クイン 取締役社長と共に現地で腕を振るい、日米連携を強化する。同時に米州事業再構築準備室を設置、日立建機グループを挙げて北中南米事業を強化していく。

 日立建機グループは、中期経営計画「Realizing Tomorrow’s Opportunities 2022 」において、バリューチェーン事業の強化、深化したソリューションの提供、変化に強い企業体質の形成をめざしている。北中南米全域を含めた全世界でこれらの経営戦略を推進し、安定的な成長を実現していく。

<日立建機アメリカの概要>

名称:日立建機アメリカ Inc.(Hitachi Construction Machinery Americas.Inc.

所在地:アメリカ合衆国ジョージア州ニューナン

事業内容:北中南米全域における建設機械および部品・サービスの供給並び地域事業の統括

代表者:取締役会長:石井壮之介、取締役副会長:廣瀬雅章、取締役社長:Alan Quinn(アラン・クイン)

社名変更日:2021年10月1日

従業員:79名(2021年6月末現在)

出資比率:日立建機 100%

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