伊藤忠商事、インドネシア・カラワン工業団地を拡張、造成工事に着手

 伊藤忠商事は10月12日、インドネシアのジャカルタ郊外で開発・運営するカラワン工業団地(ジャカルタ、Karawang International Industrial City、以下、KIIC)において、新たに約105haの開発用地を追加取得し、造成工事に着手したと発表した。

 KIICは、ジャカルタ中心部から東へ60kmに位置し、インドネシアの大手財閥であるシナルマスグループとの合弁会社として1992年に事業を開始、総面積約1,400haに日系企業を中心に約170社が入居している。

 「入居企業様が本業に専念できる環境を整えること」を使命に、電気・水道・道路等の良質なインフラ提供に加え、セキュリティ・工場運営に有益な情報提供等のソフトサービス面でのサポートにも注力し、30年に亘り質の高い工業団地運営に努めてきた。また、入居企業と共同で、近隣住民の雇用促進、奨学金等の寄付、災害援助などを通じて地域社会との共生を図ると共に、街路灯のLED化、給水施設電源の太陽光利用など環境対策にも力を入れている。これらの取組が評価され、過去にはインドネシア工業省から最優秀工業団地賞を受賞している。

 当該エリアでは、これまで販売先の中心であった日系企業に加え、昨今インドネシアにおけるプレゼンスを増している中国・韓国・台湾系企業への販売も強化している。また、洪水等の災害に強く安定したインフラ提供ができる強みを生かし、オペレーションリスクに敏感な業種(データセンター等)への販売にも注力している。造成工事は2023年上半期に全体完工予定ですが、区画によっては全体完工前の引渡しも可能。

 伊藤忠商事は、国内で培った産業不動産(物流施設等)開発ノウハウのアジア地域への展開を進めている。引き続き、伊藤忠商事グループの有する豊富な経営資源やノウハウを活用し、高品質な工業団地運営を行うとともに、入居企業様のビジネスにも寄与していく。

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