丸紅、鉱山トラックの電動化に向けたオープンイノベーションの取組み 「Charge On」に参画

 丸紅は10月5日、各国の企業が鉱山用の大型トラックの電動化に向けて連携して取り組むオープンイノベーションプログラムである「Charge On Innovation Challenge」(以下、Charge On)に参画すると発表した。

 低炭素社会の実現に向けた脱炭素化が重要な課題となっている中、鉱山操業においても、温室効果ガスの主たる排出源となっているディーゼルエンジンを搭載した鉱山重機の電動化を目指し、鉄鉱石最大手サプライヤーであるオーストラリアのBHP社Rio Tinto社、ならびにブラジルのVale社の3社を中心として、オーストラリアの鉱山設備・技術・サービス分野の業界団体であるAustmineと共同で、Charge Onの取り組みを2021年5月に発表した。

 3社は世界各国の鉱山会社(以下、Patrons)に参画を呼びかけると共に、大型トラックの電動化技術を有する企業によるオープンイノベーションプログラムを開催中。丸紅が出資するオーストラリア鉄鉱山会社Roy Hill社およびチリ銅鉱山事業パートナーであるAntofagasta社も参画している。既存のバッテリー技術では、鉱山における大型トラックに対し必要な電力を供給・充電するには相当の時間を要することから、電力供給を短時間かつ安全に行い、大型電動トラックとして運搬時の生産性を維持・向上できる革新的技術を様々な産業から募集し、大型トラックの電動化を達成する最適なソリューションを創造する。

 丸紅は、丸紅グループが有する国内外のネットワークを活用し、Patronsおよび参画企業との協業を通じて、革新的技術による鉱山操業の競争力強化および新規事業開発を検討していく。

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