コマツ、「衝突検知警報システム」をホイールローダーへ標準搭載

・作業現場の安全性向上に貢献

 コマツは10月4日、独自開発した衝突検知警報システムなどの新たな機能を付加し(※1)、商品力を向上させたホイールローダー「WA270/320-8」を10月から国内市場で販売すると発表した。

 当該機は、従来の作業性能は維持しつつ、衝突検知警報システム、LED作業灯、多機能オーディオ、輪止めなどの新たな機能・装備を追加し、現場の安全性とオペレーターの快適性を向上させている。標準搭載した衝突検知警報システムは、同月に国内市場導入する電動式フォークリフト(FE25/30-2)にオプション搭載しているシステムと同様のもの。ホイールローダーの後進時に、車体後方に設置したレーダーで人・物・作業車両の接近を検知し、表示灯とブザーでキャブ内のオペレーターに知らせる。ホイールローダーの車速や稼働範囲に連動した誤検知低減機能を独自開発・搭載し、生産性は維持しつつ安全性を向上させている。掘削時や積込時などバケット操作に気をとられがちな後進時の衝突事故の軽減に寄与し、顧客の作業現場における安全性向上を実現する。

 システムは、「WA270/320-8」に標準搭載するとともに、既存の「WA270/320-8」にもレトロフィットが可能。幅広い顧客へシステムを届けることで、建設現場の安全をサポートするシステムの普及を推進する。今後は、他機種への標準装備を順次展開するとともに市場要望の収集やサポートを行い、更なる安全支援システムの向上を目指す。

 コマツは今後も「品質と信頼性」を追求し、企業価値の最大化を図るとともに、ダントツバリュー(顧客価値創造を通じたESG課題の解決と収益向上)により、安全で生産性の高いスマートでクリーンな未来の現場の実現を目指していく。

※1 衝突検知警報システムの標準搭載およびレトロフィット、また今回追加された装備品は1名キャブ仕様のみに対応している。なお、オプションの組合せによっては装着できない場合がある。

<発売概要>

 公表価格:WA270-8:24,200千円/WA320-8:29,500千円(工場裸渡し消費税抜き) 

 販売目標:WA270-8:220台/WA320-8:290台(国内のみ)

 詳細は、ニュースリリース