IFR(International Federation of Robotics 、国際ロボット連盟)2021年9月29日
自動化の推進により、人間と機械の連携方法が変化しています。工場に設置された産業用ロボットの数は、2020年に世界中で約300万台に達し、10年で2倍以上になりました。IFRは、ロボット工学トレーニングが現在および将来の労働力教育をどのように形作り、従業員のスキル開発を強化するかを研究しました。
国際ロボット連盟の会長であるMilton Guerry(ミルトン・ゲリー)氏は次のように述べています。
「退屈で汚い危険な作業を自動化することで、工場労働者の仕事のプロファイルがより良く変化しています。ロボットメーカーが運営するアカデミーは、この移行を可能にする上で重要な役割を果たしています。 雇用主は毎年何千人もの労働者をロボット工学の訓練に送ります。」
■ロボットメーカーが教育を推進
ABB、FANUC、KUKAなどのロボットメーカーはすべて、毎年30か国以上のロボットクラスに10,000〜30,000人の参加者を登録しています。トレーニングプログラムは、初めてのユーザー向けの基本的なプログラミングから複雑なワークショップまで多岐にわたります。
KUKAのグローバルカスタマーサービス担当副社長であるGerhard Müller (ゲルト・ミュラー)氏は次のように述べています。
「自動車業界は、伝統的に、ロボット工学を使用するためのスキルアップ労働者において主導的な役割を果たしています。たとえば、フォルクスワーゲンは、ドイツのWolfsburg (ヴォルフスブルク)にある本社工場で、KUKAカレッジの1つを直接ホストすることを決定しました。 まず、ロボットを使ったことがない人のための基本的なトレーニングから始めます。専門家向けに、基本的な操作やプログラミングからロボットシステム全体の複雑な試運転まで、約70の異なるモジュールを提供しています。」
FANUC Academy Germanyの責任者であるAlexander Bongart (アレクサンダー・ボンガルト)氏は次のように述べています。
「国際的なロボットメーカーによって設定されたトレーニングプログラムは、将来の産業現場に重要なスキルを提供します。参加者が日本の富士山近くの本部学校で学ぶことは、米国、ヨーロッパ、または中国に設立されたトレーニングスクールでも得られることです。労働者のロボット証明書は世界中で有効であり、素晴らしい新しいキャリアの機会を得る資格があります。これは、自動車業界のようなロボットや自動化の古典的な採用者だけでなく、さまざまな支店の中小企業にも当てはまります。」
これまで以上に多くの業界が自動化に移行するにつれて、ロボット工学のトレーニングも米国、ヨーロッパ、アジアの公教育の一部になります。
ABBのロボティクス&ディスクリートオートメーション事業領域のArnoStrotgen(アルノ・ストロットゲン)氏は次のように述べています
「たとえば中国では、ABBRoboticsの専門学校との協力は12年前にさかのぼります。今日、700の専門学校がプロジェクトの一部です。トレーニングには産業用ロボットを使用し、毎年1,000台の新しいロボットを中国にのみ提供しています。同時に、シミュレーションソフトウェアと拡張現実は新しい教育方法を開きます。ロボットを扱うために誰もがエンジニアである必要があった時代は間違いなく終わりました。」
■教育政策は更新が必要です
IFRの社長であるMilton Guerry (ミルトン・ゲリー)氏は次のように述べています。
「政府は教育政策を更新する必要に直面しています。ロボットをプログラムして使用する資格は、作業員が製造現場で仕事に就く前に必要な基本的なスキルです。移行を可能にするために、ロボットメーカーは可能な限り最高のパートナーであり、インテリジェントな自動化システムを操作するために必要な適切なスキルを提供します。国際ロボット連盟は、公的機関に専門家と協力し、彼らのノウハウを使用して将来の職場に教育を提供するよう呼びかけています。」
*リリース内容から「ですます調」で表記しています。
コメントを投稿するにはログインしてください。