荏原環境プラント、横手市向け施設でロボットを用いたボイラ水管厚さの高精度自動連続測定検査を実施

 荏原環境プラント(本社:東京都大田区)は9月21日、秋田県横手市向け「クリーンプラザよこて」の熱回収施設において、小型走行ロボットを用いたボイラ水管厚さの高精度自動連続測定検査を実施したと発表した。

 「クリーンプラザよこて」の熱回収施設は、荏原環境プラントが2016年3月に納入し、荏原環境プラントの100%出資子会社(株式会社よこてEサービス)が維持管理運営している施設。熱回収施設の発電端効率は約20%と、施設規模95t/日(47.5t/日・炉×2炉)に対して、国内最高水準の発電性能を有している。発電性能を維持するためには、熱回収施設におけるごみ処理の安定性とともに、腐食摩耗等の影響を踏まえ、ボイラ水管の厚さの経年変化を正確に把握することが重要となっている。

 従来、ボイラ水管の厚さを内側から測定する水浸超音波測定方式においては、小型のセンサを小口径のボイラ水管の内側に挿入する前に、ボイラ水管の一部を切断するなどの煩雑な準備作業が発生することが課題だった。そこで、荏原環境プラントは、㈱ハイボット(本社:東京都品川区)と共同開発した小型走行型ロボットを用いて、ボイラ水管の厚さの高精度自動連続測定検査を実施した。その結果、水浸超音波測定方式に関する準備作業を大幅に削減するとともに、検査した全てのボイラ水管の厚さを従来の方法と比較し、より精密に把握することができた。今後、より精度の高いメンテナンス計画が可能となる。

 今後、荏原環境プラントは、同ロボットの本格運用を通じて、固形廃棄物処理施設の更なる安全、安定、安心な施設運営を図るとともに、今後も最新技術の開発を推進し、持続可能な循環型社会の構築に貢献していく。

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