タクマ、函館市よりごみ処理施設のDBO事業を受注

 ㈱タクマは9月15日、函館市が発注するごみ処理施設のDBO事業(以下「本事業」)を受注したと発表した。

 本事業は、稼働後40年以上経過し老朽化が進む同市の日乃出清掃工場について、既存建物を有効活用し、施設の稼働を継続しながらプラント設備の更新と管理運営を行うもの。タクマを代表企業とする企業グループは、施設の設計・建設および、設備更新中の2022年4月から22年間の運営業務を受託している。

 本事業においてタクマは、高性能ストーカ炉や高度排ガス処理技術、Solution Lab(※1)による運転支援など最新技術を導入する。長期間にわたる安全・安定的なごみ処理の継続に加え、高効率発電による近隣公共施設への自営線を用いた電力供給のほか、近隣の下水処理場や入浴施設への熱供給を行い、ごみの持つエネルギーの地産地消を促進することで地域に新たな価値を創出し、循環型社会の形成に貢献する施設を建設・運営する。

(※1)タクマのプラント遠隔監視・運転支援拠点

 タクマは今後も、国内外の都市ごみ焼却施設で約360施設の建設実績と多数の運営実績を活かした、地域の安心・安全な生活や環境保全を実現する施設の建設・運営を通じて、ESG課題(※2)でも掲げる気候変動対策への貢献、資源・環境保全を図り、持続可能な社会の形成に貢献していく。

(※2)タクマのESGへの取り組みについて

<事業の概要>

発注者:函館市

受注者:代表企業 ㈱タクマ北海道支店

構成企業:㈱タクマテクノス北海道 

事業名:函館市日乃出清掃工場の整備および管理運営事業 

建設場所:北海道函館市日乃出町28番

事業内容:施設の設計・建設、22年間の運営業務

<施設概要>

ごみ焼却施設

処理能力:300t/日(100t/日×3炉)

処理方式:ストーカ式

発電出力:7,020kW

事業方式:DBO(Design:設計、Build:建設、Operate:運営)方式

契約金額:347億円(消費税抜き)

設計・建設期間:2021年10月~2029年3月

運営期間:2022年4月~2044年3月(22年間)

 ニュースリリース