世界の建設機械トップ50、KHLリストを中国メディアが紹介

・世界の建設機械トップ50 がリリースされる。

・日本の13 社、米国の7 社、中国の11 社が網羅されている。

 CHPSAサイト:2021年8月30日(参考:現地複数メディアより)

 機械製造は、多く場合、国の総合的工業力を反映しており、また、中国製造の重要な構成部分でもある。当初、米国、日本とドイツは機械分野において独占的地位を築いていたが、⾧年の発展を経て、今では、我が国の機械製造の各分野はイバラの道を除いて切り開き、次々とコア技術をブレークスルーして、外国の独占を打ち破り、機械分野の自主製造を実現してきた。

 8 月29 日、中国の機械大手である三一重工は、2021年上半期の財務報告を発表した。売上高は671億元、純利益は100億元を達成し、前年同期比17%増であった。業績は非常に際立っており、特に100億元の利益は、製造企業が半年内で上げるのは容易でないことを知るべきである。

 世界の建機トップ50(KHL2021年版イエローテーブルより)

 *グラフとPDFファイルは、現地複数メディアよりkikai-news.netが作成。

 一方、万科(万科企業股份有限公司、CHINA VANKE CO., LTD.)も2021 年上半期の業績を発表している。不動産業界のリーディングカンパニーとして、上半期の純利益は110 億元で、前年同期比11%の減少であった。これは、かつて金を稼ぐ不動産業界が衰退しつつあり、実体の製造業界が急速に発展しつつあることを示しており、両者の業績対比コントラストをはっきり作りだしている。

 実際、我が国の機械製造業は世界でも屈指であり、最近発表された、2021 年世界建設機械製造トップ50 企業リストによると、中国はトップ10 のうち3社、米国と日本は各2社がランクインされている。中国機械製造企業が世界の前列にあることは、同機械製造企業の好調を示している。

 ランキングリストによると、米国の卡特彼勒(キャタピラー)は依然として世界最大の機械メーカーであり、年間売上高は248 億米ドル(約1,605 億人民元)に達しており、日本の小松(コマツ)は185億米ドル(約1,197 億人民元)で、世界第2 位の機械メーカーとなって、この2社で長い間世界のトップ1,2 位を占めている。

 続いて、中国の徐工集団、三一重工と中联(聯)重科が、それぞれ世界第3 位、第4 位、第5位にランク入りしている、その内、徐工集団の売上高は1,000 億元を超え、三一と中联重科の売上高は1,000 億元未満であるが、三一重工の今年上半期の業績を見ると、今年の売上高は1,000 億元を超えることはすでにしっかりと確立されており、しかも前年同期比の上げ幅も低くなることはない。

 世界機械製造トップ50 の全リストから見ると、日本は13 社とランク入りが最も多く、次が中国の11 社、米国が7 社、ヨーロッパの製造強国――ドイツが4 社で、あとはフィンランド、イタリア、韓国、スウェーデン、英国、カナダなどの国の機械メーカーがランク入りしているが、ランク入りメーカー数は多くない。

 中国のランク入りした11社の企業は、徐工集団、三一重工と中联重科のほか、柳工機械、鉄建重工、龍工、山河智能、山推股份、雷沃工程機械、厦工機械、北方股份がいる。

 このうち、柳工機械はリストでは世界第15位、中国では4 位で、日本の久保田(クボタ)と韓国の現代建設機械を超えている。柳工機械は広西省柳州市にある大手国有企業集団で、徐工、中联重科も同様に国有企業である。三一重工は、上位に名を連ねる機械製造の民営企業に属している。

 中国でランク入りしている11 社の大手建設機械製造では、4 社が湖南省にあり、それぞれ、三一重工、中联重科、鉄建重工、山河智能である。湖南省の機械製造分野の実力の強さは、可謂一騎絶塵(他の追随を許さないの喩)というべきである。

 国内をリードする他の省には、山東省と福建省の各社があり、残りの企業は江蘇省、内蒙古と広西省にある。今日、中国製造業の付加価値はとうに世界第1 位になっており、米日独三者の総和に相当している。中国製造の構造転換とグレードアップに伴い、今後の我が国の機械製造分野においても、多くのセグメント化した大手が生まれて、引き続きより多くのコア技術を追求し、ハイエンド製造とハイテクノロジーの先頭に立つであろう。

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