日立造船は8月31日、2021年9月より兵庫県伊丹市の市役所本庁舎および上下水道局庁舎に再生可能エネルギー100%の電力を供給すると発表した。
伊丹市は、脱炭素社会の実現を目指し、再生可能エネルギーの普及や省エネルギー化を推進しており、その取り組みの一環として、今回市役所本庁舎と上下水道局庁舎の電力を再生可能エネルギー100%の電力に切り替える。市役所本庁舎での再生可能エネルギーの使用は、兵庫県で初めてで、2施設合わせて年間約712トンの温室効果ガスの削減が見込まれているが、これは伊丹市の公共施設から排出される温室効果ガスの約3%に相当する。
■日立造船の小売電気事業について
日立造船グループは、アジアや欧州を中心に約1,000件のごみ処理プラントの建設を手掛けており、世界トップクラスの実績を有している。また、2015年より再生可能エネルギーを使用した小売電気事業に参入し、これまでに東京都庁舎や国立市役所本庁舎、大阪府大手前庁舎などに再生可能エネルギー電力を供給してきた。
日立造船の小売電気事業は、再生可能エネルギーを含むごみ焼却発電から約75%を調達することにより、CO2の排出量が低く、また、天候などの影響を受けずに豊富で安定した再生可能エネルギーを供給している。*
日立造船は再生可能エネルギーの普及を通じて、今後も国連サミットで採択されたSDGs(持続可能な開発目標)の達成に貢献していく。
*2019年度実績 基礎排出係数0.137kg-CO2/kWh、調整後排出係数0.195kg-CO2/kWh
<電力供給施設の概要>
伊丹市役所本庁舎/伊丹市上下水道局庁舎
年間電力供給量(予定):2,026,150 kWh /213,790kWh
年間温室効果ガス削減量:約644t-CO2 /約68t-CO2
供給期間:2021年9月~2022年12月 /2021年9月~2024年9月
受注金額:38,108,020円(税込)/10,468,476円(税込)