綜研化学は8月17日、中国市場における液晶ディスプレイ関連用途向け粘着剤の販売拡大を図るため、連結子会社の綜研高新材料(南京)有限公司(以下、SKN)において、粘着剤の生産設備を増強すると発表した。
同社グループは、中国に生産集約化が進む液晶ディスプレイ関連分野における粘着剤の需要拡大に対応するため、SKNの生産能力増強投資を進めているが、主要顧客である偏光板メーカーの需要動向や設備投資計画などから中期的な供給能力不足が懸念され、更なる設備増強を急ぐ必要がある。現状、SKNでは反応設備2基が稼働しているが、今回の増強投資では、現在工事中の反応設備2基に加えて、更に1基増設することで、生産能力を現状の約3倍とする予定。
また、中国での安全法規制強化への対応も不可欠であり、関連法規制に適合した設備導入を進め、安定的かつ効率的な生産供給体制を構築し、中国生産拠点の優位性をより一層高めていく。
<設備投資概要>
対象子会社:綜研高新材料(南京)有限公司
設備内容:粘着剤生産設備
投資金額:64百万元(約11億円)
着手予定時期:2021年9月
完了予定時期:2023年4月
※参考(現在進行中のSKN設備投資概要)
設備内容:粘着剤生産設備
投資金額:139百万元(約24億円)
着手時期:2012年11月
完了予定時期:2022年6月