IHIのグループ会社である㈱IHIインフラシステム(本社:大阪府堺市、以下IIS)は8月11日、トルコの有力ゼネコンであるMAKYOL社(以下、「MAKYOL」)とのJV(共同企業体)で、トルコ共和国運輸インフラ省高速道路総局から「第2ボスポラス橋ハンガー交換工事」を受注したと発表した。
工事では同国イスタンブールのボスポラス海峡に架かる第2ボスポラス橋の橋桁を吊っているハンガーロープを交換するほか、管理通路のアスファルト舗装、手摺や車両防護柵の補修等、付属物のメンテナンスも行う。工期は30ヶ月。
日本の円借款で1988年にIIS(当時IHI)が建設した「第2ボスポラス橋」は、完工から33年を迎える。2013年に、IISが同国で受注した「第1・第2ボスポラス橋補修工事」において、一部のハンガーロープに損傷があることが確認されたため、損傷が激しいハンガーロープを取り替える応急処置を行った。加えて、ハンガーロープの全数検査を実施した結果、トルコ共和国運輸インフラ省高速道路総局は全ハンガーロープ交換の必要があると判断し、本工事を行うことが決まった。
IISでは、今後国内外で需要の増大が見込まれる補修事業にも積極的に取組み、引き続き橋梁事業展開を推進し、社会インフラの整備を通して各国の発展に貢献していく。
<プロジェクト概要>
工事名:第2ボスポラス橋 ハンガー交換工事
発注者:トルコ共和国運輸インフラ省高速道路総局
施工者:IHIインフラシステム- MAKYOL JV
工期:30ヵ月
施工場所:トルコ共和国イスタンブール市
工事概要:ハンガーロープ240本(120か所)の交換工事
橋梁概要:型式 : 吊橋
橋長:1、510m、中央径間長 : 1、090m、幅員 : 39.4m
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