・約37億円投じて電子管光源の生産能力を増強
浜松ホトニクス(本社:浜松市中区)は7月27日、電子管光源の生産子会社である㈱光素(静岡県磐田市)が生産能力を増強するため第2棟を建設すると発表した。新棟建設の起工式は8月2日(月)に行い、2022年7月に竣工する予定。
浜松ホトニクスは1987年、電子管事業における光源の売り上げ拡大に対応するため、生産子会社として 光素を設立した。2010年には現在の工場を新設し、分散していた生産機能を集約し供給体 制をさらに強化することで、市場の拡大に対応してきた。現在、光素では重水素ランプや キセノンフラッシュランプ、キセノンランプなど、浜松ホトニクスが販売する電子管光源の9割以上を生産している。
近年、先進国のみならず新興国においても食の安全や健康への意識が高まっていることから、 食品や薬品の成分分析装置に使われる重水素ランプの需要が拡大している。また、中国を中 心に市場が拡大している環境分析装置向けのキセノンフラッシュランプや、半導体の検査装置向けキセノンランプなどの売り上げも増加している。このため、新棟を建設し生産能力を売上高換算で約2倍まで増強することで、今後の需要拡大に対応する。
新棟建設により、生産スペースの拡張に合わせ工場全体の生産工程の最適化を図るとともに、 生産体制の強化に向け人員を増強していく。また、今後開発が見込まれる新製品の生産に対応するためのスペースを確保している。
<新棟概要>
建物名称:光素 第2棟
建築場所:静岡県磐田市掛下677-1
建築工期:2021年着工、2022年7月竣工予定 、稼働予定 :2023年4月
建築構造:鉄骨造地上4階
建物面積:建築面積 2,476m²、延床面積 9,325m²
施設構成:
1階 各種光源製造エリア
2階 キセノンフラッシュランプ、キセノンランプのアセンブリ・検査 エリア
3階 重水素ランプのアセンブリ・検査エリア
4階 食堂、健康増進室、光源応用製品・新製品製造エリア
総工費:約37億円
収容人員:約100名
生産品目:重水素ランプ、キセノンフラッシュランプ、キセノンランプなど各種電子管光源および光半導体素子応用光源製品
生産能力:約10億円(売上高換算)
<株式会社光素概要>
本社所在地:静岡県磐田市掛下 677-1
代表取締役社長:松下孝二(浜松ホトニクス株式会社 顧問)
設立:1987年11月18日
資本金:8,500 万円(浜松ホトニクス株式会社 全額出資)
事業内容:電子管光源、光電変換素子、電子機器の製造
画像:株式会社光素第 2 棟 完成予想図
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