コマツは7月20日、有線式電動油圧ショベル「PC78USE-11」(機械質量:6,900kg)の国内市場への導入を開始したと発表した。当該機は電動油圧ショベルを連続して長時間使用したいという顧客のニーズに応えることを目的に、これまでコマツが培ってきた技術をベースにエンジン駆動式と同等の作業性能を発揮しつつ、 “排気ガスゼロ”や騒音・排熱の大幅低減を実現した環境に優しい中小型クラスの有線式電動油圧ショベル。
駆動源に電気モーターを採用し“排気ガスゼロ”や騒音・排熱・振動の大幅低減を実現することで作業現場の安全性・快適性を向上させるほかオペレーターのストレス軽減に貢献する。また、電気モーターの特性により車両寿命が延長されるとともに燃料補給やエンジン回りで必要とされたメンテナンス作業が不要になるため、車両のランニングコスト削減が可能。そのほか、電源を有線で直接供給するため充電式の電動車と異なりバッテリー残量を気にすることなく長時間連続稼働できるため、特に産廃処理工場など24時間稼働が必要とされる作業現場での生産性向上が期待できる。また顧客の更なる利便性向上のため、将来的には同クラスのバッテリー式電動車の導入も検討していく。
コマツは、2020年にバッテリー式ミニ油圧ショベルPC30E-5を国内向けに市場導入したほか、他機種の電動化についても外部パートナーとの共同開発を含め推進している。環境負荷の少ない建設機械の実用化を加速させるとともに今後の更なる普及を目指す。
コマツでは、今後も「品質と信頼性」を追求し、企業価値の最大化を図るとともに、ダントツバリュー(顧客価値創造を通じたESG課題の解決と収益向上)により、安全で生産性の高いスマートでクリーンな未来の現場の実現を目指していくとしている。
画像:国内市場に導入開始した有線式 電動油圧ショベルPC78USE-11」
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