扶桑化学工業は7 月12日、主力製造拠点である京都事業所第二工場内に新たな製造設備の建設を決定したと発表した。
電子材料事業部門の主力製品である超高純度コロイダルシリカは、主に半導体製造工程での精密研磨剤・CMP(化学的機械的平坦化)用途で使用されている。半導体は次世代通信規格「5G」や IoT 向けの需要増に加えて、在宅勤務などライフスタイルの変化に伴うパソコンやデータセンタ関連 機器の増加による需要の増加も見込まれており、同社の超高純度コロイダルシリカの需要は今後も急速に拡大することが予想されている。
同社では、2020年11月に鹿島事業所への製造増設を決定した後も、度重なる半導体の需要増加の動きを受け、顧客要求に万全な体制で応えるために、主力製造拠点である京都事業所第二工場内に新たな製造設備の建設を決定した。
なお、今回の投資は、経済産業省の「サプライチェーン対策のための 国内投資促進事業費補助金(2次公募)」の対象事業に採択されている。
<設備投資の概要>
設備投資内容:超高純度コロイダルシリカの製造設備及び付帯設備
投資予定額:約100億円
資金計画:自己資金により充当
操業開始時期:2024 年 4 月(予定)