斗山ボブキャット、米国のフォークリフト市場を攻略・・・韓国メディア

  MK NEWS:2021年7月8日

 斗山ボブキャット(Doosan Bobcat)は1,000兆ウォンを超える大規模なインフラ投資が予告された米国市場を集中攻略する。現在は米国の機器レンタル会社とフォークリフトの大量供給のための交渉が進行中であることを確認した。

 6日の財界と投資銀行(IB)業界によると、最近㈱斗山から分割して斗山ボブキャットの子会社に編入された斗山産業車両(Doosan Industrial Vehicle)は米ユナイテッドレンタルズ(United Rentals)など、米国に拠点を置く複数の機材レンタル会社とフォークリフトの受注交渉を行っている。これらの機材レンタル企業はすべて、北米市場で高い市場シェアを持っている企業だと伝えられた。

 斗山産業車両がこの機会をつかんだのは、世界のフォークリフト市場で重要なプレーヤーとしてあげられる日本のトヨタ(豊田自動織機)が供給に支障をきたしたからだという。財界の関係者は「当初は1位の供給者に選定された日本トヨタのフォークリフトのエンジンモデルの一部は、米国の環境規制基準に合格しなかった」とし、「このことから斗山産業車両が優先供給者の地位を得ることになった」と説明した。

 この関係者は引き続き、「トヨタも対策作りに乗り出したが、しばらくは斗山を含むフォークリフト生産企業が反射利益を得ることができるだろうと期待する」と付け加えた。

 供給規模はまだ決まっていない。 IB業界とフォークリフト業界などでは、数千億ウォンから多ければ兆単位の受注があるかもしれないという見通しまで出ている。一部では年間5,000億ウォンずつ、3年間で1兆5,000億ウォンに達する契約がなされるかもしれないという話もあるが、㈱斗山と斗山ボブキャットは「受注規模と関連して、現在のところ確定したものはない」という立場を明らかにした。

 米国の建設景気の回復とジョー・バイデン政権の大規模なインフラ投資計画の発表に力づけられて、今回のフォークリフト交渉の以前から斗山産業車両は北米などでの販売量が急増し、今年は初めて会社設立以来の1兆ウォンを超える売上げを達成すること見ている。米国政府は5年間で9,730億ドル(約1,100兆ウォン)、8年間で1兆2,000億ドルをインフラに注ぎ込む予定だ。

 北米のフォークリフト市場は年間10万~15万台に達し、国内よりも10倍ほど大きい。エンジンフォークリフトを基準にした斗山産業車両の北米市場シェアは7%で、国内の自動車業界よりも高い。

 業界の関係者は、「米国の場合は排気ガス規制や環境・衛生・安全(EHS)などが受注に影響を与える」とし、「米国は特に液化石油ガス(LPG)フォークリフトをたくさん使うので、このような特性に合わせて準備している」と語った。他の先進国市場である豪州では、斗山産業車両のフォークリフト相手先ブランド生産(OEM)の価格がトヨタよりも高いほど、グローバルな認知度は高まった。

 斗山ボブキャットが㈱斗山から7,500億ウォンで買収した斗山産業車両は、1968年に国内で初めて設立されたフォークリフトの生産企業だ。国内フォークリフト市場で1位の座を守っており、2015年から5年間は年平均約7%の売上げ成長を記録した。昨年はコロナ19の中でも売上げ8,000億ウォンを超えたし、今年の第1四半期にも2,200億ウォンを達成した。無人フォークリフトとリチウム電池フォークリフトも開発・出荷し、倉庫用の物流機器も販売する。 2018年からはデジタル変換・共有経済の拡散トレンドに合わせ、フォークリフトのレンタル・中古取引・整備にいたる総合サービスも提供する。

[イ・ユソプ記者]

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