㈱日阪製作所は7月5日、フランスの事業会社である「KAPP SAS」(以下、KAPP 社)の一部株式(15%)を、同社株主から取得し、資本参加することにしたと発表した。この資本参加は適時開示基準に該当しないが、有用な情報と判断し、任意開示を行った。
日阪製作所は、熱交換器事業において、2017 年から KAPP 社と販売代理契約を締結し、同社が製造する全溶接型プレート式熱交換器を自社ラインアップに加え、国内を中心に供給を行ってきた。今回、従来型のシェルアンドチューブ式熱交換器に比べ高効率な全溶接型熱交換器の需要の高まりなどもあり、KAPP 社からの安定供給とアジア市場への拡販を目的に資本提携をすることにした。
また、KAPP 製の全溶接型プレート式熱交換器は、日阪製作所主力のプレート式熱交換器では対応が困難な、より高温高圧の仕様に対応可能であり、顧客との新たな価値共創に向けた熱ソリューションの提供で、 カーボンニュートラルなどの社会課題解決にも貢献したいとしている。
<KAPP 社の概要>(2021 年7月5日現在)
名称:KAPP SAS
所在地 :Avenue Marcel Mérieux ZAC de Sacuny 69 530 – Brignais – France
代表者 :Christion VENTURA
事業内容 :熱交換器の製造販売
資本金 :350千ユーロ
設立年:1993年
株式取得の相手先・株式数・取得価額の概要:相手先及び取得価額は非開示。株式数は、同社の発行済株式 350,000 株の内、52,500 株(持株比率 15.00%)を取得した。