キャタピラージャパン、次世代大型ショベル2機種(75トン、95トン)発売

 キャタピラージャパン(本社:横浜市西区)は7月1日、75トンと95トンクラスの次世代大型油圧ショベル2機種を発売したと発表した。バケット掘削量とトラック積み込み量を適時計量・記録する独自のシステムを標準搭載し、現場の生産管理が容易。独立式の旋回ポンプ、モーターの使用と相まって、95トンクラスは従来機より生産性を最大1割、耐久性は同2倍に向上した。

 消費税抜きの価格は75トンの「Cat374」が9,232万6,000円、95トンの「同395」が1億1,927万円。環境規制は特定特殊自動車排出ガス規制法(オフロード法)の2014年基準に適合している。

 計量システムは現場の過積載や過少積載の予防にもなる。砕石や鉱山での原石積み込みで要求される耐久性能に応えるため、アーム、ブーム、スイングフレーム、カーボディー、トラックリンク、シリンダーなど各所で耐久性を強化した。

 計量システムはブームやアームを停止することなく、持ち上げ旋回中の状態で正確に積み荷の重さを計測できる。データは操縦席のモニターからUSBにダウンロード可能で、生産性の「見える化」に役立つ。

 ニュースソース(ニュースイッチ:日刊工業新聞2021年7月2日)