・汎用地盤改良機による障害物の回避施工を効率化し、コスト削減を実現
大成建設と日特建設は6月30日、共同で、機械撹拌式地盤改良工法「WinBLADE工法」で用いる地中拡翼型の撹拌翼を汎用地盤改良機に装着した新たな工法を開発したと発表した。これにより、障害物の回避が必要な場合の地盤改良を汎用地盤改良機で実施することで施工の効率化が図れ、また、障害物を回避する際に使用する従来工法である高圧噴射撹拌工法に対して、約10%のコスト削減を実現することができる。
現在、社会インフラの老朽化対応として維持・改修の比率が高まる傾向にあり、地盤改良工事においても既存構造物の改修などに伴う適切な地盤補強工法が求められている。このうち、土壌にセメントミルクを混合・撹拌して地盤強度を向上させる機械撹拌式の地盤改良工法は多くの場所で適用されてきた。従来の地盤改良では、施工場所での表層舗装や配管類などの障害物のない「一般部」施工には固定式撹拌翼※3による機械撹拌式工法を用い、障害物の回避が必要な「特殊部」施工には高圧噴射撹拌工法を使用するなど各工法を使い分けてきた。そのため、同一施工場所で障害物の有無により、専用施工機械がそれぞれ必要となり、施工手間が生じることで、コストの増加につながるなどの課題があった。
そこで大成建設は、独自開発したWinBLADE工法で用いる地中拡翼型撹拌翼を汎用地盤改良機に装着することで、WinBLADE工法と同等の機能を汎用地盤改良機に付加することができる新たな工法を開発した。
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