・日本企業による海外事業展開を支援
国際協力銀行(JBIC)は6月29日、太平洋セメントとの間で、融資金額165億円(JBIC分)を限度とする貸付契約を締結したと発表した。融資は、民間金融機関との協調融資により実施するものであり、協調融資総額は275億円。
この案件は、太平洋セメントのフィリピン法人Taiheiyo Cement Philippines, Inc.(以下、TCPI、本社:セブ市)が実施するセメント製造事業に必要な資金を融資するものであり、製造設備の更新に充てられる。
太平洋セメントは、TCPIを海外セメント事業における重要な生産拠点と位置付け、設備増強を通じて更なる生産能力の強化を目指している。融資は、こうした太平洋セメントの海外事業展開を支援することで、日本の産業の国際競争力の維持・向上に貢献するもの。
JBICは今後も、日本の公的金融機関として、様々な金融手法を活用した案件形成やリスクテイク機能等を通じ、日本企業の海外事業展開を金融面から支援していく。