ハイウィン(HIWIN)、総額100億円を投じて神戸市に新本社工場を建設

 台湾の台中に本社を置き、日本以外にドイツ、アメリカなど、世界12か国に拠点を置く直動製品、メカトロ製品のグローバル企業、ハイウィン(HIWIN:本社:神戸市中央区)は5月31日、「新本社工場」(画像は完成イメージ)の起工式を執り行ったと発表した。新型コロナウイルス感染拡大予防の観点から参加者を限定し、同社の他、工事関係者が参加し、工事の安全を祈願した。2022年5月の完成を予定している。

 同社では、急激に加速する市場環境の変化や顧客ニーズの多様性に対応するため、変革する製造産業を常に支える企業として2019年より「次世代ものづくりを支える」をスローガンに掲げ、その実現に向けて国内体制の再編を進めている。この取り組みの一環として、顧客のニーズにより細やかに対応するために国内での製造体制を強化する。自動化機器等のユニット製品、座標ロボット、産業用ロボットなど、製造品目を増やし、かつリニアガイドウェイやボールねじなどの直動機器の生産能力増強も行う。

 新本社工場は総投資額100億円を予定しており、延床面積約14,500㎡、一部3階建て、総敷地面積約24,650㎡、神戸市のサイエンスパーク内に位置している。BCP(事業継続計画)を考慮し、震度7でも継続運用が可能な耐震基準で設計されている。床の耐荷重と厚さを通常の倍以上、建物本体の構造とは独立させ揺れによる影響の抑制を図り、精密部品を取扱う万全の体制を整えている。また、ショールームも用意し顧客と同社の新たな接点となる施設を目指している。

 新工場着工に際し、同社グローバル本社総裁、卓永財氏は「新工場が稼働することで年間300億円以上のサービスが提供でき、日本国内の製造産業のさらなる発展に貢献する体制が整う。日本に基盤を持つことに大きな意味がある」と述べている。また、同会⾧、卓文恒氏は「当社は世界的に半導体前工程製造装置メーカーのトップサプライヤーとして座標ロボットの着実な実績を上げてきた。将来、日本の半導体業界にも貢献できると確信している。短納期、少量多品種という市場のニーズに応えるだけではなく、さまざまな業界のお客様にトータルソリューションを提供し、お客様がより高い付加価値を創造する助力に努めたい」と決意を新たにした。今後も継続的な投資を続けることで顧客と共に成⾧できると考えている。

 同社グローバル本社は1989年の創業以来、自社ブランド「HIWIN」でグローバル展開し、日本では20年に渡りビジネス展開してきた。日本での新工場稼働により、製品の供給体制のさらなる向上と、顧客の需要に十分お応えできる体制構築の推進に努めていく。

<建設計画の概要>

名称:新本社工場(仮称)

所在地:神戸市西区井吹台東町7丁目4番4 サイエンスパーク内

施工主:大林組

竣工:2022年5月

総工費:約100億円

構造鉄骨造:階数一部地上3階

敷地面積約:24,650㎡

延床面積:約14,500㎡

主な製造製品:

・ボールねじ、リニアガイドウェイ、単軸ロボット(二次加工)

・自動化機器等のユニット製品、座標ロボット、産業用ロボット

<ハイウィン株式会社>

代表取締役:楊豐銘

本社:〒651-0087 兵庫県神戸市中央区御幸通4-2-20 三宮中央ビル3階

設立:1999年11月

資本金:440,000,000円

事業内容:直動製品、メカトロ製品、各種産業用ロボットなどの製造、販売、メンテナンス

 ニュースリリース

■HIWIN(ハイウィン)について(HPより)

 HIWIN(ハイウィン)は台湾、台中に本社(資本金約97億円、従業員約4,500名)を置き、日本以外にドイツ、アメリカなど、世界12か国に拠点を置くグローバル企業です。世界トップクラスの直動機器メーカーとして、多様化する顧客ニーズに対応するために製品開発に注力し、世界有数の工作機メーカー、自動車メーカー、半導体および製造装置メーカーへの納入実績を積み上げ、優良パートナー企業へと躍進しています。(ISO9001, ISO14001, ISO45001認証取得)

 また、機械要素部品だけでなくメカトロ製品を幅広く開発製造し、単なる部品メーカーの範囲にとどまらないソリューションを幅広い産業に提供します。1999年に設立された日本法人、ハイウィン株式会社は本社を兵庫県神戸市に構え、日本全国10都市に営業拠点を配置。神戸市内約7500坪の敷地に研究開発機能を備えた本社工場を設立予定です。今後、当社は各領域において専門性を発揮し、価値ある製品の製造・開発を通じ、お客様に最適なソリューションの提供に向けて全力を尽くすことで、「次世代ものづくりを支える」企業として日本の産業発展に貢献します。