・国際標準規格の要件を満たしたセキュリティー開発ライフサイクルの運用を開始
三菱電機は5月25日、FAシステム事業の開発・製造拠点である名古屋製作所と産業メカトロニクス製作所(以上、愛知県名古屋市)が、産業用オートメーションと制御システムのセキュリティー開発ライフサイクルに関する国際標準規格「IEC(※1) 62443-4-1」の認証を取得したと発表した。
今回の認証取得により、両製作所の製品の開発・生産・保守のライフサイクル全般において、国際標準のセキュリティー要件を満たしていることが認められた。
今後も三菱電機は、取得した認証に基づく企業活動を継続し、セキュリティー機能を強化した製品(※2)とサービスの提供を推進していく。これにより、顧客の工場における資産保護および生産工程の安定稼働の実現に貢献する。
※1 IEC:国際電気標準会議(International Electrotechnical Commission)
※2 シーケンサ、産業用PC、FAセンサー、表示器、サーボアンプ、インバーター、ロボット、CNC、放電加工機、レーザ加工機、関連ソフトウエアなど
■「IEC 62443-4-1」について
「IEC 62443-4-1」は、産業用オートメーション、制御システムおよびそれらの開発プロセスを対象としたセキュリティーに関する国際標準規格。
■認証取得の背景
近年、製造現場においてIoT化が進む中、サイバー攻撃による生産停止や情報漏洩などのリスクが顕在化しており、セキュリティー対策の重要性が高まっている。
三菱電機は今回、世界有数の第三者検査機関であるテュフラインランド(本社:ドイツ)から、セキュリティーに関する国際標準規格「IEC 62443-4-1」の認証を取得した。
三菱電機は今後、取得した認証規格のセキュリティー開発ライフサイクルの運用とFA統合ソリューション「e-F@ctory(※3)」の提供等を通じて、お客様の「ありたい姿」を共創していく。
※3 FA技術とITを活用し、開発・生産・保守の全般にわたりトータルコストを削減する三菱電機のFA統合ソリューション