川崎重工、関西国際空港に自動PCR検査ロボットシステムを設置

・国内初となる、空港での国際線出発旅客向け自動PCR検査サービスの開始を目指す

 川崎重工業は5月20日、自動PCR検査ロボットシステムを関西国際空港の出発ターミナル入口(4F)に設置したと発表した。同システムによる、国内初の空港での国際線出発旅客向け検査サービスの開始を目指す。

 新型コロナウイルス感染症の世界的な拡大により人々の行動が制限され、空港の利用者数が大幅に減少している。このような状況下で、経済復興に向けた人の往来拠点となる空港の利用者数回復は、日本のみならず世界各国の政府・産業界が関心を寄せる喫緊の社会課題となっている。

 川崎重工がシスメックスメディカロイドと共同開発した同システムは、1日最大2,500検体を全自動で検査することが可能。藤田医科大学(愛知)との共同研究で本システムの有効性が確認され、2021年3月より実検査に使用されている。

 同システムにより、今後空港利用者をはじめ、空港関連施設の職員、周辺自治体が実施するモニタリング検査や、高齢者施設、医療従事者などエッセンシャルワーカーへのPCR検査を実施することが可能となり、感染対策と社会活動の両立が期待される。

 今後、川崎重工は、同空港において空港の運営会社である関西エアポートとの連携を図り、本格的に検査サービスの開始を目指す。

 詳細は、ニュースリリース