北越コーポレーション、新潟工場に家庭紙生産設備を新設、タイでは子会社が逆浸透膜(RΟ膜)支持体生産工場を建設

 北越コーポレーション(本社:東京都中央区)は5月14日、約150億円を投じて新潟工場に家庭紙生産設備を新設すること、およびタイに設立する子会社を通じて逆浸透膜(RΟ膜)支持体生産工場を約60億円を投じて建設すると発表した。

■目的

 北越コーポレーションは、従来からグループ環境憲章に基づき環境経営を積極的に推進しており、昨年4月には「中期経営計画 2023」を策定し、洋紙の需要減少に対応した 事業ポートフォリオの転換に取り組んでいる。昨年4月から、改造した洋紙 生産マシンによる段ボール原紙の生産を開始し、さらに洋紙生産マシンの集約等 を進めている。これら既存洋紙事業の再構築と平行して、家庭紙事業とRΟ膜支持体事業により新規成長分野へ事業を拡大していく。

■新規事業の概要

(1)家庭紙事業

 北越コーポレーションは、長年培ってきた高品質・低コスト・高効率操業の知見と技術を活かし、 北越コーポレーション新潟工場内に家庭紙生産設備を新設し、家庭紙製品の生産・販売を行う。家庭紙製品は、70%以上CO2ゼロ・エネルギーで生産され、本家庭紙製品の供給を通じて、これからも社会のカーボンニュートラルの実現に貢献していく。

 また、トイレットペーパー、ティシュペーパー及びペーパータオル等の家庭紙製品は安定した需要が将来にわたり見込める生活必需品であり、今回、北越コーポレーションは大量消費地である関東圏に近い新潟工場の立地を活かし、家庭紙製品の生産・販売を行う。

<生産設備の概要>

所在地:新潟県新潟市東区榎町57(北越コーポレーション新潟工場内)

設備投資内容:抄紙設備、加工設備及び製品倉庫等

生産品種:トイレットペーパー、ティシュペーパー ペーパータオル等

生産能力:25,000t/年

設備投資予定額:約150億円

生産開始時期:2023 年 12 月(予定)

(2)RΟ膜支持体事業

 衛生環境の向上、工業の発展、人口増加などにともない、工業用水処理や海水淡水化用途、下水・排水の再利用用途、民生用では浄水器など様々な環境用途で使用 されているRΟ膜エレメントの需要は増加しており、それに伴いRΟ膜支持体の 需要も拡大している。

 北越コーポレーションは、長年生産を行っている長岡工場で培った技術を活かし、タイにおいてグ リーンフィールドからRΟ膜支持体を生産・販売する工場を建設し、長岡工場とタイ工場で拡大する世界需要に応えるグローバルな供給体制を確立する。

<生産工場の概要>

子会社名称:HOKUETSU CORPORATION(THAILAND), LTD. (仮称)」

所在地:タイ

設備投資内容:建物、抄紙設備、加工設備等

生産品種:RΟ膜支持体

生産能力:5,000t/年

設備投資予定額:約60億円

生産開始時期:2023 年 12 月(予定)

 ニュースリリース