・短時間かつ低コストで、顧客保有の機器に合わせて柔軟に対応可能
日立建機は5月11日、UAV(Unmanned Aerial Vehicle、ドローンなどの無人航空機)で撮影した写真を、インターネット上のクラウド経由で 3 次元点群データを作成するサービス「Solution Linkage® Point Cloud(ソリューション リンケージ ポイント クラウド)」(以下、本サービス)を 7 月から月額 5 万円(税抜き)で提供開始すると発表した。
本サービスの活用により、これまで数時間かかっていた点群作成の工程を、クラウドで自動処理することができる。また、点群を作成する機能に絞ることで、顧客保有のドローンや測量機器と自由に組み合わせて活用できる。ドローンなどの UAV 測量には、点群作成用のソフトウエアと高性能なパソコンが用いられるが、本サービスの場合は、インターネットに接続された一般的なパソコンで作業ができるため、初期投資費用を抑えることができる。
施工現場の 3 次元点群データは、最適な施工計画の立案や、日々の施工進捗の記録・管理に活用することができる。土木工事のほか、採石現場や産業廃棄物、災害現場などの現状把握も可能。
また、2020年6月から提供している、スマートフォンによる土量計測サービス「Solution Linkage®Survey Advanced*1」を併用して、ドローンなどの UAV 測量に必要な座標*2 を簡単に取得できるようになる。これにより、トータルステーションなどの測量機器や専門的な知見が無くても、座標情報を有する 3 次元点群データの作成が可能となる。
*1:スマートフォンで動画撮影するだけで、土木施工現場の土量を把握。国土交通省の出来高算出要領にも対応する。
*2:UAV 測量での 3 次元点群データ作成には、基準となる「標定点」や精度確認のための「検証点」の座標が必要。
なお、日立建機は、本サービスを第 3 回建設・測量生産性向上展「CSPI-EXPO」(2021 年5 月 12 日(水)~14 日(金)、場所:千葉県・幕張メッセ)で展示する。
日立建機グループは、今後も引き続き、「地球上のどこでも Kenkijin スピリットで身近で頼りになるパートナー」をめざす。ICT 建機の販売のみならず、それぞれの顧客のニーズに沿ったICT・IoT ソリューション「Solution Linkage®」を提供することで、顧客の課題である「安全性向上」「生産性向上」「ライフサイクルコスト低減」に貢献していく。
画像・上:「Solution Linkage® Point Cloud」で作成した 3 次元点群データ(点群処理ソフトで表示)
画像:下:イメージ
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