㈱荏原製作所は4月27日、2021年3月末に開所式が行われたSpiber社のタイ現地法人、Spiber (Thailand) Ltd.(以下、Spiberタイ工場)に、荏原の産業プロセス向けポンプ(GSO型ポンプ)などを納入したと発表した。
荏原製作所は、持続可能な次世代の基幹材料として期待される構造タンパク質素材の量産技術の確立に成功したSpiber社に出資し、業務提携基本契約を締結している。このほど、構造タンパク質素材の量産に向けて設立された同社のタイ工場に荏原のポンプを提案し、製品の高効率性や一貫したサポート体制などが評価され、納入の運びとなった。
今回納入したGSO型ポンプは、主に中国、東南アジア市場を中心に展開する産業プロセス向けポンプ。化学をはじめ一般産業で求められる国際規格ISO2858及びISO5199にも準拠しており、高効率を誇るグローバル基幹製品として販売拡大を目指している。GSO型ポンプ複数台のほか、冷却水ポンプ、消火ポンプ、給水ユニットも納入した。
荏原製作所は、Spiber社との協業を通じて、構造タンパク質素材の量産を目指した製造プロセスの効率化とともに、荏原グループ製品の代替素材・添加材として構造タンパク質素材の活用などを目指している。荏原の長期ビジョン「E-Vision2030」で描く持続可能な社会の実現に向け、産業機械製品の分野での画期的な素材の開発において同社との連携を深めていく。
荏原グループは、長期ビジョンと中期経営計画に基づいてESG重要課題に取り組むことで、持続可能な開発目標(SDGs)の達成を目指し、企業価値のさらなる向上を図っていく。
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