アマダプレスシステムと内田鍛工、藤井製作所が「MF 技術大賞」を受賞

・サーボプレスと自動化装置による長短尺材の連続一貫生産システム

 ㈱アマダは4月20日、同社と ㈱アマダプレスシステム(神奈川県伊勢原市)、内田鍛工(三重県四日市市)、有限会社藤井製作所(岐阜県中津川市)が、「MF 技術大賞2020-2021」(日本鍛圧機械工業会主催)において、最高賞である「MF 技術大賞」を受賞したと発表した。

 今回受賞した「連続生産システムによる長短尺装柱固定バンドの製造」は、15 品目を金型の段取り替えをせずにコイル材から完成品まで一貫生産できる自動化システム。ボルスターエリア内で送り方向を左右と前後に分割した搬送装置を組み込んだデジタル電動サーボプレス「SDEW-2025」(3 金型)1 台と、多段送り自動演算システム機能と金型選択機能を有する、レベラフィーダ「LCC04HF2」1 台で構成されている。

 従来、同等の製品を生産するには、コイルラインと溶接工程付きトランスファ搬送ラインの2 ライン構成で、プレスマシン3 台(11 金型)と溶接マシン4 台を使用していた。上述の自動化システムにより、設備のスペース73%削減、金型の段取り時間67%短縮、消費電力78%低減、CO2 排出量の大幅な低減を達成し、地球環境にも貢献している点が評価され、受賞につながった。

 MF技術大賞は、鍛圧塑性加工技術の発展に寄与することを目指して、Metal Forming (MF)に不可欠な鍛圧機械、製品加工、金型、システム、素材、製品組立、研究の7つの項目について評価し、「ものづくり総合力」を顕彰する賞。アマダグループの「MF技術大賞」の大賞受賞は、今回で5回目となる。

 ニュースリリース