日立建機、東南アジアでの部品再生事業強化のためインドネシアに拠点を新設

・環境負荷低減と循環型社会の実現に貢献

 日立建機は4月15日、インドネシアの生産拠点であるP.T.日立建機インドネシア(本社: ジャカルタ)の第1工場敷地内に中・大型油圧ショベル向けの部品再生工場を新設し、2021年6月より操業を開始すると発表した。東南アジア地域で使用済み部品の回収と再生を行い、供給網を構築することで、CO2と産業廃棄物の排出を抑制し、循環型社会の実現に貢献する。顧客は、短納期かつ低価格で再生部品を購入できるようになる。

 日立建機グループの部品再生事業は、顧客の使用済み純正部品(油圧シリンダ、油圧ポンプ、走行装置など)を修理や定期交換時に回収して分解・整備した後、新品同等の機能保証付きの再生部品として顧客にリユースしてもらう事業。これまで、東南アジア地域での部品再生事業は、マイニング製品を中心としてインドネシア市場向けに部品の再生と供給を行っており、インドネシア以外の各国・地域への中・大型油圧ショベルの再生部品の供給は日本を経由する必要があり、輸送コストや納期が課題となっていた

 今回新設する部品再生工場は、東南アジア地域に中・大型油圧ショベル向けの再生部品を供給する主要拠点となる。東南アジア地域での再生部品の取扱量を含めて、2022年度には、日立建機グループ全体でCO2の発生を23,800t抑制し、産業廃棄物は9,500t削減*をめざす。

 日立建機グループは、これからも部品再生事業をはじめとするバリューチェーン事業の深化を進め、環境負荷低減と循環型社会の実現に貢献するとともに、顧客の機械の安定稼働とライフサイクルコストの低減に寄与していく。

*中古車事業と部品再生事業を合わせた数値目標(2020年12月15日 日立建機ESG説明会にて公表)

<部品再生工場(日立建機インドネシア 第1工場敷地内)概要>

所在地:Jalan Raya Cibitung KM 48.8 Cibitung, Bekasi West Java 17520, Indonesia(インドネシア  ジャカルタ 西ジャワ州ブカシ市)

延床面積:900m²

主な再生部品:油圧シリンダ、油圧ポンプ、走行装置など

 画像・上:日立建機インドネシア  第1工場外観

 画像:中:再生部品の供給網(イメージ)

 画像・下:部品再生の一例(日立建機 常陸那珂工場)

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