DMG森精機、天津工場の生産能力を増強、敷地内に新工場建設

 DMG森精機は4月14日、2013年10月に開設した天津工場(中国天津市)の敷地内に、現在の工場と同規模の新工場を建設すると発表した。新工場では、工作機械と自動化システム、主要ユニット部品の組み立て、製造を行う。2024年内に完成し、2025年1月から操業開始する。総投資額は約30億円。

 近年、世界中の脱炭素社会への移行に伴い、電気自動車や発電設備をはじめ多様な産業で、 5軸・複合化された高速・高精度な工作機械が求められている。また、変種変量、多品種少量生産が増える中、工作機械単体だけでなく、多様な自動化システムを付加したターンキー 案件が増加している。

 中国においては、半導体、インフラ、環境対応関連産業が非常に好調で、特に大型の工作機械と搬送装置を組み合わせた自動化の需要が高まっている。今回の工場新設により生産 能力を倍増することで、中国国内の顧客が求められる商品を、DMG森精機の経験豊富なエンジニアが適切な納期で顧客に届けることが可能になる。

 DMG森精機は、全世界に14の生産拠点を有し、需要地での生産を実現している。納期の最適化、輸送の効率化に加え、多様な要望に対して迅速な対応を行うことで、顧客の生産性向上に貢献していく。

<新工場の概要>

所在地:中華人民共和国天津市天津経済技術開発区西区

敷地面積:約 90,000㎡ (現在の工場を含む)

建物面積:約 20,000㎡

操業開始:2024年工場完成、2025年1月開始予定

総投資額:約30億円

生産品目:横形マシニングセンタNH Cシリーズ、立形マシニングセンタCMX Vシリーズ

自動化システム(LPPシステム、CPPシステム、RPS システム)

主要ユニット部品(マガジン、テーブル、APC)

生産能力:現在の工場を合わせて、年間1 000 台

従業員:100名(中国全土の大学、高等専門学校出身の優秀な人材を採用予定)

 ニュースリリース