・世界的な半導体需要拡大に対応
三井化学の100%子会社である三井化学東セロ(東京都千代田区)は4月8日、半導体製造工程用テープ「イクロステープ(TM)」の能力増強を決定したと発表した。
今回の能力増強は、既に2020年1月より営業運転を開始している、台灣東喜璐機能膜股份有限公司(高雄市:以下、台湾東セロ)におけるもので、台湾での生産能力は2倍以上となり、国内の名古屋工場と合わせ、「イクロステープ(TM)」の大幅な供給能力の拡充を図るとともに、BCP体制の強化にも繋がる。
「イクロステープ(TM)」は、三井化学の樹脂由来のポリマーサイエンスの技術と、三井化学東セロの精緻なフィルム加工技術の強みを合わせた製品であり、半導体製造工程に用いられる保護テープとして、特にシリコンウエハーの裏面研削工程用で世界トップシェアを有する。
昨今、半導体市場はコロナ禍によるテレワークの拡大など生活様式の変更に伴い、PCやデータセンター向けの需要が増大している。また5Gの本格化に伴い基地局や携帯端末の伸長等で需要拡大が見込まれ、今後も引き続き高い成長が見込まれる。増設することで、「イクロステープ(TM)」は、世界的な半導体需要の高まりに対応していくと共に、更なる事業領域の拡大を目指す。
三井化学東セロは高品質な製品を供給する製造・販売・技術サービスを拡充し、更なるフィルム・シート事業の強化・拡大を積極的に進めていく。
<能力増強の概要>
会社名:台灣東喜璐機能膜股份有限公司
所在地:台湾・高雄市路竹区 南部サイエンスパーク高雄パーク
生産能力:増設後:760万m2/年
着工:2021年8月(予定)
営業運転開始:2023年10月(予定)
詳細は、ニュースリリース
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