JFEエンジニアリング、ボイラ発電プラント向けビッグデータ活用技術「RODAS」を提供開始

 ・ボイラ発電プラント向けDX関連サービスパッケージ「RODAS」提供開始

 JFEエンジニアリング(本社:東京都千代田区)は4月7日、バイオマス発電所など、ボイラ発電プラントに向けて開発したビッグデータ活用技術をパッケージ化し、「RODAS」(※1)とネーミングして提供開始したと発表した。ボイラ発電プラント向けにAIやクラウドを駆使した総合的なDX(デジタルトランスフォーメーション)関連サービスを提供することは、プラント業界において世界的に先駆けとなる取り組み。

 今回提供を開始した「RODAS」は、社内向けに開発された、ビッグデータ収集・可視化・分析・機械学習を一気通貫で行うプラットフォーム「Pla’cello(※2)」の機能を活用し、プラント運転に関する膨大な時系列データを扱う事業者向けにカスタマイズしたもの。

 同社横浜本社内グローバルリモートセンター(※3)に接続している顧客などから預かったプラントの運転データ等、目的に応じてデータを選定し、最適なグラフの描画など、編集までの一連の操作を直感的に行うことができるため、ITや統計学の専門知識を持たないプラント技術者でも容易に使用することができる。

 なお、同社プラント技術者によるデータ解析作業においては、同機能の使用により、作業時間が最大90%削減された。

 RODASは、ビッグデータの蓄積により実現される、AIを活用した異常予兆検知機能や最適制御技術にも対応している。プラントのトラブル防止と効率運用により、ベテランの技術者が不足する中でも安定操業を維持することができ、顧客の収益向上にも役立つサービス。

 同社は今後も、Pla’celloをベースに、より高度なプラント操業技術を追求し、プラント業界のDX促進と、再生可能エネルギー利用の拡大に貢献していく。

※1 「RODAS」は、Realize Operation by Digitalizing,Analyzing and Synthesizingの頭文字で、DX技術と、あらゆるデータの解析&統合ノウハウを結集し、高度なプラント操業を実現するビジョンを示している。また、「Rodas」はポルトガル語で「車輪」を意味し、DX技術による顧客とのつながりと、よりよい未来へ前進する姿勢も表している。商標登録出願中。

※2 「Pla’cello」は、JFEエンジニアリング(株)の登録商標。

 詳細は、ニュースリリース