NTNは4月1日、2021年3月31日(ブラジル時間)、NTNのブラジルおよびフランスの連結子会社は、ブラジル経済擁護行政委員会(Conselho Administrativo de Defesa Econômica、以下「CADE」)より、ベアリング(軸受)の取引に関する決定を受けたと☥発表した。
ブラジルにおけるベアリング(軸受)の取引に関して、CADEは、ブラジル競争保護法違反行為があったとしてNTNの連結子会社であるNTN Rolamentos do Brasil Ltda.(ブラジル)に対し、9,318,311.31ブラジルレアル(約1.8億円)の制裁金を課すことを決定した。また、NTNの連結子会社であるNTN-SNR Roulements S.A.(フランス)に対しては、ブラジル競争保護法違反行為が認められない旨を決定した。
■経緯
上記2社は、2014年10月より、ベアリング(軸受)の取引に関してブラジル競争保護法違反の疑いがあるとの理由で、CADEの調査を受け、協力してきた。
NTNは次のようにコメントしている。「法令・ルールの遵守に努めてきたにもかかわらず、このような事態になり、株主、お客様をはじめ、関係の皆様には多大なご心配をおかけしておりますことを、深くお詫び申し上げます。NTNといたしましては、本決定を厳粛かつ真摯に受け止めるとともに、今後とも法令、社会規範、倫理、社内規程などの遵守をグローバルに徹底し、公正・誠実な競争による事業活動を推進してまいります。決定の内容を慎重に検討の上、対応を決定する予定であります。」
■業績に与える影響
上記金額については、2021年3月期第4四半期において、特別損失に計上する予定。業績予想の修正が発生する場合には、速やかに開示する。