三菱重工、欧州三菱重工業を欧州・中東・アフリカ三菱重工業に改称、地域統括拠点と位置付け

・三菱重工グループが総力を挙げて推進するエナジートランジション戦略をさらに加速

・MHI-EMEAの新支店をドイツのデュイスブルクに、駐在事務所をベルギーのブリュッセルに設立

・グローバルな脱炭素化社会の構築をリードする事業の中核拠点に

 三菱重工業は4月1日、英国ロンドンに本社を置く三菱重工在欧現地法人Mitsubishi Heavy Industries Europe, Ltd.(欧州三菱重工業株式会社、MHIE)を、欧州・中東・アフリカ(Europe, Middle East and Africa:EMEA)地域における統括拠点と位置付け、Mitsubishi Heavy Industries EMEA, Ltd.(欧州・中東・アフリカ三菱重工業株式会社、MHI-EMEA)へ社名変更すると発表した。

 地球温暖化防止という人類史的課題に向け三菱重工グループを挙げて強力に進めるエナジートランジション(低環境負荷エネルギーへの転換)関連事業をグローバルに展開する上で、情報・技術・人材の一大集積地である欧州を重要な地域と捉え、今般地域統括拠点の機能強化を図ることにした。MHI-EMEAは欧州域外のロシア・中東・アフリカなども含めた広範囲にわたる地域戦略の立案・推進や重要顧客・ステークホルダーとの関係構築および強化を図る。

 4月1日付けでMHI-EMEAはドイツにデュイスブルク(Duisburg)支店を、ベルギーにブリュッセル(Brussels)事務所を新規開設した。デュイスブルク支店をエナジートランジションにおける欧州・中東・アフリカ地域の中核拠点とし、脱炭素・再生エネルギーへの転換が加速する欧州市場への対応力を強化していく。また、EUの中心都市 ブリュッセルに拠点を配置することで、情報収集活動の更なる強化を図る。

 同日付で三菱重工常務執行役員の細見健太郎氏を、三菱重工の欧州・中東・アフリカ総代表ならびにMHI-EMEA社長に任命し、新体制での活動を開始する。細見常務執行役員は、次のように期待を示している。「三菱重工グループのエナジートランジション戦略に深く携わってきた経験を生かし、カーボンニュートラル社会の実現に向け、エナジートランジションの事業横断的な取り組みをさらに強化します。また、持続性ある脱炭素化社会の構築を加速させるとともに、お客様やステークホルダーと協調し、パートナーシップの強化に取り組んでまいります。」

 三菱重工は、グループの総力を結集してEMEA地域をはじめとしたエナジートランジション戦略を強力に推進していく。

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