DMG森精機は3月25日、同社は持続可能な社会を目指し、脱炭素社会や資源循環型の社会に向けた取り組みを行っているが、2021年、グローバルで生産する全商品の部品調達から 商品出荷までの工程においてカーボンニュートラル を達成したと発表した。さらに、2022 年にはサプライチェーン全体でのカーボンニュートラル達成を目指す。
DMG森精機は2001 年度からISO14001に準拠した環境マネジメントシステムを取得し、工場内の環境保全に努め、太陽光発電設備の導入 や照明の低消費電力・長寿命 LED への取り換え、先進的な暖房・換気・冷房システムの採用など、あらゆる面で CO 2 排出量削減に 取り組んできた。
日本国内拠点においては、すでに 2020年4月より東京グローバルヘッドクォータ にて CO 2 フリー電力の購入を開始しているが、さらに2021年4月からDMG森精機最大の生産拠点である伊賀事業所と名古屋において、CO2 フリー電力に切り替える。また、 2021 年秋頃には、DMG森精機伊賀事業所構内にCO 2排出量実質ゼロの木質バイオマス熱電供給システムを設置予定。
そもそも、工作機械業界はCO 2排出が少ないクリーンな業界。部品調達から商品出荷までのCO 2排出量全体の内、調達部品による排出が7 0以上を占め、DMG森精機による直接排出は 約 7 2020 年) です 。 実際のCO2 排出量削減 への 取り組 みを加速する 一方で、自社の活動により削減できないCO 2排出量に関して、国際的に認定された持続可能な気候保護プロジェクトへ出資することでオフセットする。
2020年、欧州を拠点とするDMG MORI AG においてカーボンニュートラルを達成した。2021年からはグループ全体に取り組みを広げ、ブラジルの水力発電やインドの太陽光発電などのプロジェクトへ出資し、2021年 CO 2予想排出量をオフセットすることにより、グループ全体でカーボンニュートラルを達成した。
2021年1月から出荷している全世界のDMG森精機の機械にはカーボンニュートラルな体制で生産された商品を表す「GREENMACHINE (グリーンマシーン)」マークが付いている。
現在、世界中で約30万台以上の工作機械が稼働しており、工作機械の省エネは地球環境に大きな影響を与える。DMG森精機は長年にわたって工作機械のエネルギー効率を最適化し、加工条件の向上や加工時間の最短化を行うことで環境に配慮した商品を開発、普及することにより、顧客の施設において最先端のエネルギー効率を実現できるようサポートしてきた。DMG森精機は 風力・水力発電などの再生可能エネルギーの開発や燃料電池、eモビリティなどグリーンテクノロジー製品の部品を生み出す高い技術と豊富な経験をもっており、事業活動を加速させることがCSRおよびESGへの取り組みにつながる。