IHIプラント、八代バイオマス発電所の建設工事と20年間の運転・保守サービスを受注

・カーボンニュートラルな電力の提供を最適運用でサポート

 ㈱IHIは3月23日、グループ会社である㈱IHIプラント(東京都江東区)が、3月16日に、合同会社くまもと森林発電※より、発電出力75,000kWの木質専焼発電プラント「八代バイオマス発電所」の設計、調達、建設業務を請け負うEPC工事、および運転開始後20年間にわたる運転・保守業務を受注したと発表した。

 この案件は、カーボンニュートラルなエネルギー資源である木質ペレットや未利用間伐材を燃料とするバイオマス発電プラントの建設工事で、営業運転開始は2024年6月の予定。また、同時に受注した運転・保守業務は、発電所内の全てのプラント機器の運転、点検、補修工事およびそれに必要な部品供給などの業務を20年間にわたり一括して請け負うことで、プラントのライフサイクルにわたる最適な運用を目指すもの。発電プラントにおける運転・保守サービスの一括請負はIHIとして国内初となる。

 IHIは、複数の火力発電所の木質バイオマス専焼化改造工事を受注しているほか、「七ツ島バイオマスパワー合同会社」(鹿児島県鹿児島市)に出資し、バイオマス発電所の建設から運転・保守を含む事業全般を手掛けており、今回の受注は、これらの実績を活かした提案等が評価されたもの。

 IHIは、各種発電プラントの建設とメンテナンスに関する豊富な知見をもとに、新設工事のみならず、設備の高効率化、IoTを導入した運転支援など、プラントのライフサイクルにわたる包括的なサービスを提供するとともに、バイオマスやアンモニア等、カーボンニュートラルなエネルギー源の活用技術により、自然と技術が調和する社会の創造に貢献していく。

【注釈】※合同会社くまもと森林発電:中部電力株式会社(所在地:名古屋市東区、社長:林 欣吾、以下「中部電力」)、東邦ガス株式会社(所在地:名古屋市熱田区、社長:冨成 義郎、以下「東邦ガス」)、株式会社エネ・ビジョン(所在地:名古屋市千種区、社長:須藤 康文、以下「エネ・ビジョン」)が共同出資して設立した特別目的会社。

<八代バイオマス発電所の概要>

出力:75,000kW

燃料:木質ペレット、未利用間伐材等

所在地:熊本県八代市新港町二丁目3番地1

工事開始予定:2022年4月

運転開始予定:2024年6月

 ニュースリリース