日本鍛圧機械工業会が3月8日に発表した2021年2月の鍛圧機械受注総合計は、195.0億円、前年同月比1.6%増と、前月に続き前年を上回った。特に板金系機械が17ヶ月ぶりに前年同月比1.3%増と前年を上回った。全世界的にコロナ禍の収束は見通せず経済回復の不透明感が続いているが、東アジアをはじめ、北米/欧州などでの自動車のEV関連等の投資活発化に期待するとしている。
機種別によると、プレス系機械は70.3億円、前年同月比7.8%増。小型プレスは66.3%増、中型プレスも30.0%増、超大型プレスも79.9%増だが、大型プレスが98.7%減。油圧プレスは約5倍増で、フォーミングも48.3%増、自動化安全装置は46.8%減。板金系機械は65.3億円と前年同月比1.3%増に反転。レーザ・プラズマが24.6%増、プレスブレーキ9.4%減、パンチングも3.5%減。
国内は89.1億円、前年同月比2.6%減。鉄鋼・非鉄金属が0.7%増、その他で3.5倍増となったが、電機は26.3%減、自動車6.1%減、金属製品製造業が13.8%減となった。
輸出は46.5億円、前年同月比21.8%増。韓国・台湾向けが約5倍増、中国向け、欧州向けも約4倍増と好転したが、北米向けが63.2%減、インド向けが1.2%減であった。