日立建機、情報誌「TIERRA+」No.133を発刊-特集は「“創造”と“成長”をもたらす源 人財の力」

 日立建機はこのほど、情報誌「TIERRA+(ティエラプラス)」No.133を発刊した。今号の特集は、「“創造”と“成長”をもたらす源 人財の力」

 今号の特集で注目されるのは、日立建機の新たな価値創造の実現に向け、自らチャレンジし続ける4人(タイ、南アフリカ、韓国、日本での入社)の社員の声を集めた「私にとってのReliable soluions」。01.グローバルに基準をおいた人財育成、02.日本らしい「利他」の精神で南アフリカの発展に貢献したい 03.グローバル競争を勝ち抜くため変化を恐れない気持ちを持ち続けたい、04.ライフステージに合わせて柔軟な働き方ができる職場・・・テーマを分けて紹介している。

 また、茨城県建設業協会が業界で働く女性のネットワーク構築や広報活動、勉強会などを行うため設立した「建女ひばり会」のICT施工活用の講習会が会員コメント入りでレポートされている。

  以下は特集の前半部分。

“創造”と“成長”をもたらす源 人財の力。

 新型コロナウイルス感染症拡大により、ビジネスや社会の不確性が、これまで以上に高まったこの時代――。グローバル企業としての競争優位を築くために不可欠なのは、無形資産である「人財の力」だ。日立建機では、多様な人財が力を発揮できる環境づくりを戦略的に進めている。さまざまな経験、スキル、発想を持つ人財がパズルのように組み合わさり、日立建機にしかできない価値創造へとつながっている。

■一人ひとりが「成長とやりがい」を実感できる、グローバルに基準をおいた人財育成

 この不確実性の時代、ビジネスで成果を上げるために欠かせないのは、改革とイノベーションを起こせる人財だ。そんな人財を育む、日立建機の仕組みづくりに迫る。

 今、建設機械業界を取り巻く環境は大きく変わりつつある。世界的に投資抑制の傾向が続き、サステナビリティへの関心が高まる中で、建設機械の使用期間は長期化。日立建機でも「バリューチェーン事業」を強化し、レンタルや中古車販売、部品再生事業といったアフターセールスに注力することで、収益性と効率を向上させるとともに、変化に強い体質へと進化を図っている。

 その旗印となっているのが日立建機のありたい姿をあらわした、ブランドコンセプト「Reliable solutions」。お客さまの「身近で頼りになるパートナー」として、現場の課題である「安全性向上」「生産性向上」「ライフサイクルコスト低減」を見据え、一歩先を行くアイデアやサービスを提供していく。このミッションを支える基盤は、やはり“人”だ。

 一人ひとりが「Reliable solutions」を実現していくに当たり、欠かせない指針となっているのが、日立建機が掲げる価値基準・行動規範である「Kenkijin スピリット」だ。「Challenge(チャレンジ精神)」「Customer(個客志向)」 「Communication(風通しの良さ)」の「3つのC」を柱に、失敗を恐れずソリューションのプロフェッショナルとしてチャレンジし、お客さまが真に求めているものが何なのかを考え、チームワークを信じて行動することをめざす。この「3C」は、開発、製造、販売、サービス、レンタル、管理系の部門ごとに、それぞれの思想を具体化させてブレークダウンし、定義している。それらは、全社員に配布される冊子「Kenkijin スピリット Handbook」によって共有され、おのおのが個人目標につなげて実践していくという仕組みだ。同ハンドブックは英語、中国語をはじめ8カ国語に翻訳されており、Kenkijin スピリットをグローバルに浸透させるのに一役買っている。

 グループ会社80社中、73社が海外にあり、人員の約6割を現地の従業員が占める日立建機にとって、グローバルな人事マネジメントは人財戦略の要だ。このコロナ禍でも、売り上げの75%以上は海外が占めており、それぞれの国で現地のスタッフが活躍している様子がうかがえる。

 その活躍を後押しするため、2020年度の下半期から取り組んでいるのが、人事制度や施策のグローバル共有だ。従来、各国でばらばらだった処遇体系や育成プログラムに、グローバルな標準モデルを導入した。人財と組織のパフォーマンスを最大化することで、より多様な人財が活躍できる環境を整えるのが狙いだ。

 さらに、未来のグローバルリーダーの育成にも注力している。30 ~40代を中心に、各国で選抜された幹部候補を日本に招き、1、2年ほど日本でマネジメントや、さまざまなビジネスを学んでもらう。いずれグローバルな経営幹部に、今以上に多様なメンバーがそろうようになれば、グループ連携はますます強化されるであろうことが期待される。

 これらの人財戦略は、従業員にとっても、自分が会社の中で活躍できるとともにきちんと評価されているという感覚を得られるシステムだ。そんな「成長とやりがい」の実感があってこそ、さまざまなチャレンジやイノベーションが生まれる土壌が育つのだろう。

 次ページからは、日立建機の新たな価値創造の実現に向け、自らチャレンジし続ける社員の声を紹介する。

 中略

▽主なCONTENTSは以下のとおり。133号 CONTENTS

 02  TOP GEAR  本格コーヒーを好きな場所で好きなときに

 03  特集 “創造”と“成長”をもたらす源 人財の力

 10  現場での女性の活躍を見据え ICT施工活用の講習会を開催

 12  Solution Linkage通信簿  ICT施工ソリューション編 株式会社河野建設 [京都府船井郡京丹波町]

 14  TIERRA+ JOURNAL  中国市場向けに土木専用機を発売 /日立建機からのお知らせ

 16  プレゼントのお知らせ