キオクシア、四日市工場で第6世代3次元フラッシュメモリの生産にも対応する新製造棟(Y7棟)の建設を開始

 キオクシア(本社:東京都港区、旧・東芝メモリ)は2月25日、四日市工場(三重県四日市市)において、3次元フラッシュメモリ「BiCS FLASH™」の生産能力の増強を目的とした第7製造棟(Y7棟)の起工式を行ったと発表した。Y7棟は2期に分けて建設し、市場ニーズに応じて最先端フラッシュメモリ製品を柔軟に生産・出荷する体制を確立する。第1期分の竣工は、2022年春の予定。

 Y7棟は、地震の揺れを吸収する免震構造を採用するとともに、最新の省エネ製造設備を導入するなど環境面にも配慮した工場となる予定。また、世界最大級のフラッシュメモリ生産規模を有する四日市工場において、人工知能(AI)を活用した生産システムの導入などを通じ、工場全体の生産性をさらに向上させる。

 キオクシアと米国ウエスタンデジタル社は20年にわたるパートナーシップを継続し、製造棟の運営で協力し、Y7棟においても第6世代3次元フラッシュメモリ向け等の共同投資を今後進める予定。

 グローバル社会における技術革新により、膨大なデジタルデータの生成、蓄積、活用が加速している。更には、クラウドサービス、5Gサービス、IoT、AI、自動運転などの普及により、今後もフラッシュメモリ市場は中長期的な拡大が見込まれる。同社はY7棟で最先端フラッシュメモリ製品を生産することで需要拡大に対応していく。

 今後も同社は、「『記憶』で世界をおもしろくする」というミッションのもと、「メモリ技術」で新しい時代を切り拓くことを目指し、市場動向にあわせたタイムリーな設備投資や研究開発など、メモリ事業の競争力強化に向けた取り組みを積極的に展開していく。

 ニュースリリース