インドネシアのユナイテッド・トラクターズ、2020年の建設機械売上は41%減の13.4兆ルピア

・コマツの建機販売台数は47%減の1,564台

・2020年全社売上は29%減の60.3兆ルピア、純利益は47%減の6.0兆ルピア

 PT United Tractors Tbk(ユナイテッド・トラクターズ有限責任会社):2021年2月25日

 本日、PT United Tractors Tbk(当社)は2020年に終了した事業年度の連結財務情報を発表しました。COVID-19のパンデミックと石炭価格の下落は、当社の全体的な業績に深刻な影響を及ぼしました。当社の連結売上高は、2019年の84.4兆ルピアから29%減の60.3兆ルピアでした。売上高の減少に伴い、当社の純利益は11.3兆ルピアから47%減の6.0兆ルピアになりました。*1インドネシアルピアは0.01円。

 ユナイテッドトラクターズ2020年通期データ

 全体として、当社の連結純売上高に対して、鉱業契約セグメントが48%を占め、続いて建設機械が22%、石炭鉱業が16%、金鉱業が12%、建設業が2%でした。

<建設機械セグメント>

 建設機械事業は、コマツの販売台数が前年同期の2,926台から47%減少して1,564台となりました。すべてのセクターでの商品価格と活動の低下は、重機の需要に深刻な影響を及ぼしました。

 重機の売上高の減少に伴い、スペアパーツおよびメンテナンスサービスの売上は34%減少して6.0兆ルピアになりました。コマツは、社内の市場調査に基づき、29%のシェアでマーケットリーダーとしての地位を維持しました。

 UDトラックスの販売台数は420台から224台に減少し、スカニア製品は432台から217台に減少しました。

 合計すると、建設機械セグメントの売上は、2019年の22.6兆ルピアから、41%減少して13.4兆ルピアになりました。

<鉱業契約セグメント>

 当社は、PT Pamapersada Nusantara(PAMA)を通じて鉱業契約セグメントを運営しています。2020年の鉱業契約の純売上高は29.2兆ルピアで、2019年の39.3兆ルピアから26%減少しました。PAMAは、石炭生産量が1億3,120万トンから1億1,460万トンに、13%減少し、表土除去量が9億8,890万bcmから8億2,500万bcmに17%減少したことを記録しました。

<炭鉱セグメント>

 当社の炭鉱セグメントは、PT Tuah Turangga Agung(TTA)によって運営されていました。2020年12月までのTTAの総石炭販売量は、原料炭190万トンを含めて930万トンであり、2019年の850万トンから9%増加しました。量が増加したにもかかわらず、平均石炭販売価格の低下により、炭鉱の収益は11%減少して9.5兆ルピアとなりました。

<金鉱セグメント>

 当社の金鉱山セグメントは、PT Agincourt Resources(PTAR)によって運営されていました。PT Agincourt Resourcesは、北スマトラの南タパヌリにあるMartabe金鉱山を運営しています。2020年には、マルタベからの金相当の総販売量は32万オンスで、昨年の41万オンスから22%減少しました。金鉱部門の純売上高は7.0兆ルピア、または7.9兆ルピアから12%減少しました。ヘッジ後の金の平均実現販売価格は、2019年の1オンスあたり1,369米ドルに対し、1オンスあたり1,465米ドルでした。

<建設業セグメント>

 建設業セグメントは、PT Acset Indonusa Tbk(ACSET)によって代表されました。 2020年の建設業界の売上高は、2019年の3.9兆ルピアに対し、1.2兆ルピアでした。ACSETは、主にいくつかの進行中のプロジェクトの減速とCOVID-19のパンデミックによる新規プロジェクトの機会の減少により、1.3兆ルピアの純損失を記録しました。

<エネルギーセグメント>

 当社が25%の株式を所有しているPT Bhumi Jati Power(BJP)は現在、中部ジャワのジェパラに2×1,000MWの火力発電所の建設を進めています。2020年12月までに建設進捗は97%に達しています。 BJPは、当社の子会社である住友商事と関西電力の合弁会社です。

 ニュースリリース

 第4四半期レポート

 *リリース内容から「ですます調」で表記しています。