国際協力銀行(JBIC)、佐藤工機(静岡県)がタイで実施する空調機器部品事業に融資

・中堅・中小企業の海外事業展開を現地通貨建てファイナンスを活用して支援

 国際協力銀行(JBIC)は2月16日、㈱佐藤工機(本社:静岡県、佐藤憲和社長)のタイ法人SATO KOKI (THAILAND) COMPANY LIMITED(以下、SKTCL)との間で、融資金額105百万タイ・バーツ(JBIC分)を限度とする貸付契約を締結したと発表した。融資は、静岡銀行との協調融資により実施するもので、協調融資総額は150百万タイ・バーツ。

 この案件は、SKTCLがタイにおいて実施する空調機器部品の製造・販売事業に必要な資金を現地通貨建てで融資するもの。

 佐藤工機は、主に空調機器に使用される冷凍サイクル部品の製造・販売を行う中小企業。同社は、タイに進出する本邦取引先に冷凍サイクル部品を供給するために、2006年5月にSKTCLを設立し、SKTCLを通じて、タイにおける一層の事業拡大を図っている。本件は、こうしたSKTCLの海外事業展開を支援し、日本の産業の国際競争力の維持・向上に貢献するもの。

 JBICは今後も、日本の公的金融機関として、地域金融機関と連携しつつ、こうした現地通貨建て資金ニーズへの対応を含め、様々な金融手法を活用した案件形成やリスクテイク機能等を通じ、タイの成長市場において中堅・中小企業を含む日本企業の海外事業展開を金融面から支援していく。

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