・日本のエネルギー資源確保に貢献
国際協力銀行(JBIC)は2月16日、三井物産との間で、融資金額536百万米ドル限度(JBIC分)の貸付契約を締結したと発表した。融資は、民間金融機関との協調融資によるもので、協調融資総額は894百万米ドル相当。
プロジェクトは、モザンビークにおいて、三井物産及び独立法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構が、フランス法人Total S.A.、モザンビーク法人Empresa Nacional de Hidrocarbonetos E.P.他と共同で、モザンビーク最北部カーボデルガード州沖合に位置するGolfinho-Atumガス田を開発し、原料ガスを陸上に建設する液化プラント(予定年間生産能力1,312万トン)まで海底パイプラインにて搬送し、液化天然ガス(以下「LNG」)等を製造・販売するもの。JBICは、同プロジェクトに関し、2020年7月に事業実施主体との間で、プロジェクトファイナンスによる貸付契約を締結している。
この案件は、三井物産を通じて、プロジェクトの開発資金を融資するもの。同プロジェクトでは、日本の電力・ガス会社が生産されるLNGの約3割を引き取る予定であり、日本にとって重要な資源であるLNGの安定確保に貢献することが期待される。
JBICは今後も、日本企業によるエネルギー資源の開発を積極的にサポートし、日本のエネルギー資源の安定供給確保に金融面から支援していく。