SMC、20年4~12月期の売上は1.0%減の3,918億円、新社長に高田副社長

 SMCが2月12日に発表した2021年3月期第3四半期(2020年4~12月)連結業績によると、売上高は391,891百万円(前年同四半期比1.0%減)となり、主に減収と対ドルでの円高の影響から営業利益は105,871百万円(同3.9%減)となった。為替差損が前年同四半期に比べ減少した一方、受取利息も減少したことなどから経常利益は109,866百万円(同4.6%減)、税金等調整前四半期純利益は109,915百万円(同4.4%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は77,487百万円(同6.3%減)となった。自己資本四半期純利益率(ROE)は、前年同四半期に比べ0.6ポイント低下して6.0%となった。

 SMC2021年3月期第3四半期データ

 2020年4~12月期は、新型コロナウイルス感染症の収束が見通せない中、米中間の摩擦や米国の政治的混乱なども加わって、先行き不透明感の強い状況が続き、幅広い業種において設備投資需要は盛り上がりを欠いた。

 自動制御機器(空気圧機器)の需要は、半導体関連は中国及びアジアの一部で好調が続き、他の地域でも前年並みの水準まで持ち直した。自動車関連及び工作機械関連は中国では好調だったが、北米、欧州、日本など他の地域では総じて低調だった。医療機器関連は中国で大幅に伸びたほか、食品機械関連は全般的に堅調だった。

■2021年3月期の見通しは上方修正

 2021年3月期連結業績予想は、2020年10月30日予想を下記のとおり修正した。

 売上高5,250億円(前期比0.2%減、前回予想4,800億円)、営業利益1,410億円(同3.6%減、同1,160億円)、経常利益1,460億円(同7.9%減、同1,250億円)、親会社株主に帰属する当期純利益1,050億円(同5.0%減、同865億円)。

 通期の平均為替レートは、1米ドル=105円60銭(前回発表予想 105円)、1ユーロ=123円70銭(同121円)、1人民元=15円70銭(同15円)。

■新社長に高田副社長

 SMCは2月12日、4月1日付けで高田芳樹氏(62歳、代表取締役副社長兼営業本部長、SMCアメリカ取締役会長)が代表取締役社長に就任すると発表した。

 詳細は、ニュースリリース

 SMCの2021年3月期第3四半期決算短信