日精樹脂工業が2月10日に発表した2021年3月期第3四半期(2020年4~12月)連結業績によると、NEGRI BOSSI S.P.A.グループを連結子会社化したことや主力である射出成形機の需要が緩やかに回復し始めたこと等により、売上高合計は293億6千7百万円(前年同期比0.6%増)となった。
製品別売上高については、射出成形機売上高は218億3千1百万円(同3.3%増)、部品売上高は43億5千3百万円(同7.8%増)となったが、周辺機器売上高は12億5千2百万円(同31.5%減)、金型等の売上高は19億3千万円(同12.6%減)となった。
利益面については、周辺機器の売上および金型等の売上が減少したこと等により、営業利益は9億2千9百万円(同22.2%減)、経常利益は9億9千8百万円(同22.7%減)、これらの結果、親会社株主に帰属する四半期純利益は6億2千7百万円(同22.9%減)となった。(数値表記は原文まま)
2020年4~12月期における世界経済は、新型コロナウイルス感染症の拡大や各国での都市封鎖等による経済活動の停滞等から不透明な状況が継続している。国内経済は、新型コロナウイルス感染症の収束が見通せない状況等により経済活動が停滞し、景気は低迷している。
同社グループが属する射出成形機業界においては、国内外において新型コロナウイルス感染症の拡大による経済環境の悪化等から厳しい受注環境が継続しており、先行きは不透明な状況である。このような状況の中、当社グループは、長期的観点からの成長戦略や業績目標を見据え、2026年3月期を最終年度とする「フューチャーデザイン2026」と第三次中期経営計画に基づき事業展開を推し進めてきた。
■セグメント状況
<日本>
自動車関連を中心に需要が低迷したこと等により、売上高(外部売上高)は100億4千3百万円(前年同期比39.9%減)、セグメント損失は4千8百万円(前年同期はセグメント利益8億9千1百万円)となった。
<欧米地域>
NEGRI BOSSI S.P.A.グループを連結子会社化が欧州への売上に寄与したことに加え、医療、雑貨関連を中心に需要が堅調だったこと等から、売上高(外部売上高)は115億4千万円(同116.7%増)、セグメント利益は1億9千4百万円(同45.3%増)となった。
<アジア地域>
IT、医療を中心に中国等での需要が堅調だったこと等から、売上高(外部売上高)は77億8千3百万円(同8.7%増)、セグメント利益は3億6千3百万円(同8.1%増)となった。
■連結業績予想などの将来予測情報に関する説明
当期の業績については、本資料の開示時点において、2020年11月12日に公表した各予想値を修正していない。今後、受注状況や環境要因の変化等を勘案し、業績予想の修正が必要と判断される場合には、可及的速やかに開示する。
売上高38,000百万円(前期比2.1%減)、営業利益850百万円(同22.8%減)、経常利益800百万円(同29.2%減)、親会社株主に帰属する当期純利益600百万円(同7.0%減)。
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