KYB、20年4~12月は20.6%減の2,298億円、通期予想は上方修正

・足元の自動車・建機需要は回復

 KYBが2月9日に発表した2021年3月期第3四半期(2020年4~12月)連結業績によると、売上高は、依然として続く新型コロナウイルスの感染拡大による世界的な景気の低迷により、2,298億円と前年同期に比べ598億円(20.6%減)の減収となった。一方で、営業利益については58億44百万円(前年同期△36億80百万円)、親会社の所有者に帰属する四半期利益については、31億36百万円(△72億40百万円)となった。

 2020年4~12月期における世界経済は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響により厳しい状況が続いたが、米国や中国をはじめとして、一部で経済活動に回復の兆しが見られた。また、国内経済も輸出や生産が持ち直し、経済活動に動きが見られたが、新型コロナウイルスの感染が再び拡大し、依然として先行きが不透明な状況が続いている。

 KYB2021年3月期第3四半期データ

■連結業績予想などの将来予測情報に関する説明

 2021年3月期の連結業績予想については、2020年4~12月期の業績動向及び足元の環境を踏まえ、売上高・セグメント利益についての前回発表時の予想を修正。加えて、免震・制振用オイルダンパーに関する製品保証引当金の繰入及び取崩を行った影響等により、営業利益・税引前利益・当期利益及び親会社の所有者に帰属する当期利益を下記のとおり修正した。

 売上高3,200億円(前回予想3,100億円)、セグメント利益110億円(同62億円)、営業利益116億円(同40億円)、税引前利益103億円(同23億円)、当期利益75億円(同8億円)、親会社の所有者に帰属する当期利益72億円(同5億円)。

 為替レートは通期で1USドル105.33円、1ユーロ120.53円(第4四半期連結会計期間1USドル103円、1ユーロ115円)を前提としている。

 KYBの2021年3月期第3四半期決算短信

 第3四半期決算概要