国際協力銀行(JBIC)ダイセルがドイツで実施する合成樹脂製品事業に融資

・日本企業の海外事業展開を支援

 国際協力銀行(JBIC)は2月9日、㈱ダイセルのドイツ法人TOPAS Advanced Polymers GmbH(以下、TAPG)との間で貸付契約を締結したと発表した。融資は、三菱UFJ銀行との協調融資により実施するもの。

 この案件は、TAPGがドイツで行う合成樹脂製品の製造・販売事業に必要な資金を融資するもの。

 ダイセルは、1919年に設立された化学メーカーで、セルロース製品、有機合成製品及び合成樹脂製品の製造・販売等、幅広い事業をグローバルに展開している。同社は、2005年にTAPGを買収・設立し、欧州市場等を対象とした合成樹脂製品の製造・販売事業を開始した。循環型社会を指向する欧州では、近年、飲料用ペットボトルやプラスチック包装フィルムのリサイクル性を高める素材としてTAPGの合成樹脂製品に対する需要が増加している。同案件を通じて、リサイクル性を高める合成樹脂製品の供給を拡大することで循環型社会の実現への貢献が期待されている。融資は、こうしたダイセルの海外事業展開への支援を通じて、日本の産業の国際競争力の維持及び向上に貢献するもの。

 JBICは今後も、日本の公的金融機関として、様々な金融手法を活用した案件形成やリスクテイク機能等を通じ、日本企業の海外事業展開を金融面から支援していく。

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