アイダエンジニアリングが2月9日に発表した2021年3月期第3四半期(2020年4~12月)連結業績によると、受注高については、37,217百万円(前年同期比21.1%減)となったが、新型コロナウイルス感染拡大に伴う営業・サービス活動の制限により受注が大幅に減少した第1四半期以降回復しており、受注残高も42,080百万円(前年度末比4.6%減)まで回復した。売上高も、39,237百万円(前年同期比22.8%減)となったが、新型コロナウイルス感染拡大に伴う営業・サービス活動の制限や生産工場の操業停止・縮小による生産・出荷の延期等の影響を受けた第1四半期以降回復している。
利益面では、減収により営業利益が2,435百万円(同43.6%減)、経常利益は2,443百万円(同44.1%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は工場の操業停止・縮小に伴う特別損失計上等により1,228百万円(同59.4%減)となった。
第3四半期連結累計期間における世界経済については、第1四半期における新型コロナウイルスの世界的感染拡大の影響により大きく落ち込んだ。その後経済活動の再開により第2四半期から景気は回復しつつあるものの、国内外における感染再拡大に加え、貿易摩擦や米中対立等、先行きは不透明感が強まっている状況。鍛圧機械製造業界においては、国内、海外ともに受注が減少し、第3四半期連結累計期間の受注は前年同期比37.3%減の61,015百万円(一般社団法人日本鍛圧機械工業会プレス系機械受注額)となった。
■セグメント業績
日本: 新型コロナウイルス感染拡大の影響で第1四半期の売上が落ち込んだものの、第2四半期以降は回復し、売上高は29,085百万円(前年同期比18.0%減)となり、セグメント利益は減収等により2,070百万円(同36.4%減)となった。
中国: 早期の感染収束により第1四半期より営業・サービス・製造活動は正常に戻ったものの、中大型プレス機案件少なく、売上高は4,156百万円(前年同期比18.8%減)となり、セグメント利益は減収等により41百万円(同73.0%減)となった。
アジア: 新型コロナウイルス感染拡大の影響は第2四半期以降軽微となったが受注の伸び悩みの影響で、売上高は4,971百万円(前年同期比23.8%減)となり、セグメント利益は減収および原価率の悪化等により387百万円(同55.0%減)となった。
米州: 新型コロナウイルス感染拡大の影響で第1四半期の売上が落ち込んだものの、第2四半期以降は回復し、売上高は7,189百万円(前年同期比14.8%減)となり、セグメント利益は減収等により334百万円(同9.4%減)となった。
欧州: 新型コロナウイルス感染拡大の影響で第1四半期の売上が落ち込んだものの、第2四半期以降は回復し、売上高は5,901百万円(前年同期比31.4%減)となり、セグメント損益は減収等により107百万円の損失(前年同期はセグメント損失67百万円)となった。
■連結業績予想などの将来予測情報に関する説明
2021年3月期連結業績見通しは、 売上高59,000百万円(前期比14.7%減)、営業利益3,300百万円(同46.5%減)、経常利益(3,400百万円(同47.1%減)、親会社株主に帰属する当期純利益2,100百万円(同47.8%減)と、2020年11月10日に公表した予想を変更していない。
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