・日本企業による海外事業展開を現地通貨建てファイナンスを活用して支援
国際協力銀行(JBIC)は2月4日、昭和電線ホールディングス(昭和電線HD)の中国法人JIAXING SHOWA INTERCONNECT PRODUCTS CO., LTD.(以下、JSIP、嘉興昭和機電有限公司)との間で、融資金額24百万人民元(JBIC分)を限度とする貸付契約を締結したと発表した。融資は、りそな銀行との協調融資により実施するものであり、協調融資総額は40百万人民元相当。
この案件は、JSIPが中国の浙江省で行う家電用ワイヤーハーネス等の製造・販売事業に必要な資金を融資するものであり、工場の新設等に充てられる。
昭和電線HDは、ワイヤーハーネスをはじめとする電線・ケーブル製品の製造及び販売を国内外で行っており、1996年3月に中国における製造拠点としてJSIPを設立した。同社は、JSIPへの設備投資を通じて、中国における更なる生産能力の強化を図っている。融資は、こうした昭和電線HDの海外事業展開を、人民元建て融資にて支援することで、日本産業の国際競争力の維持・向上に貢献するもの。
JBICは今後も、日本の公的金融機関として、こうした現地通貨建て資金ニーズへの対応を含め、様々な金融手法を活用した案件形成やリスクテイク機能等を通じ、中国等の成長市場において、日本企業の海外事業展開を金融面から支援していく。