三菱重工、20年4~12月期売上収益は8.9%減の2兆6,033億円

 三菱重工業が2月4日に発表した2021年3月期第3四半期(2020年4~12月)連結業績によると、受注高は前年同期比15.7%減の2兆2,359億円、売上収益は8.9%減の2兆6,033億円、事業利益は前年同期の127億円から237億円、親会社の所有者に帰属する当期利益は前年同期の1,014億円から33億円となった。

 三菱重工2020年度第3四半期データ

<2020年度第3四半期決算実績サマリー>

■受注⾼・売上収益

・中量産品事業(物流・冷熱・ドライブシステム)や⺠間航空機事業(航空エンジン)は1Qをボトムに順調に回復。

・⺠間航空機事業(構造Tier1)は回復基調にあったが、コロナ再流⾏による市況の低迷を受けて3Qは低調。

・エナジーやプラント・インフラなどの受注品事業では、⼯事進捗の遅れやアフターサービス⼯事の後ろ倒しの影響が残る。

■利益

・事業利益は、新型コロナウイルス影響に加えて、⽕⼒事業(スチームパワー)の損失引当等が押し下げ要因となったが、Vestas社との洋上⾵⼒合弁会社(MVOW)の株式譲渡益の計上やSpaceJet事業の損失縮⼩等が寄与し、前年同期⽐+109億円

・親会社の所有者に帰属する当期利益は、過年度損失に係る繰延税⾦資産を計上した前年同期に比べて⼤幅に減少したが、⿊字を確保(33億円)

<第3四半期決算実績事業利益増減分析>

・⺠間航空機事業(航空エンジン)と中量産品事業における新型コロナウイルスの影響は、1Qをボトムとして軽減。

・固定費削減やアセットマネジメントなどの改善活動は、期⾸計画を上回るペースで進捗

・エナジーやプラント・インフラにおける受注品事業は、新型コロナウイルスの影響(⼯事進捗遅れやサービス案件後ろ倒し等)が期⾸想定以上に⼤きいことに加え、⼀部事業において構造改⾰費⽤等を計上。

・⽕⼒事業(スチームパワー)において、損失引当の計上等により減益。

・ SpaceJet関連は、通期⾒通し△1,200億円に対して△1,031億円の計上。

 三菱重工業の2021年3月期第3四半期決算短信

 第3四半期決算説明資料