日立造船、インドでのごみ焼却発電プラント建設工事を受注

 日立造船の100%子会社で、インドでごみ焼却発電プラントの設計、建設、保守などを手がける子会社Hitachi Zosen India Private Limited.(インド ハリヤナ州 グルガオン、以下、HZIND)は、2月1日、KPC Gas Power Corporation Limited (KPCGPCL) より、ごみ焼却発電プラント建設工事を受注したと発表した。今回のプロジェクトは2014年に初受注して以来、インドで2例目となる。

 プロジェクトはカルナータカ州の州都ベンガルールのラムナガル地区のビダーディに新たにごみ焼却発電プラントを建設するもので、HZINDはISGEC Heavy Engineering Limited社とコンソーシアムを組成して受注し、HZINDがプラントの設計、クレーンや火格子などの主要機器の供給、SV派遣を請け負う。

 同プラントは、ベンガルール都市圏の25%の固形廃棄物を処理し、11.5MWの電力が発電され、同州に供給される。*同州では、固形廃棄物発生量の半分以上は未処理のまま埋め立てられていたが、同プラントの建設により環境改善やエネルギーの有効活用が期待されている。またインドでは「スマートシティ・ミッション」計画が発表されており、ごみ処理施設も必要なインフラのひとつとされており、今後も継続的なプラント建設が予想される。

*KPCGCLの親会社であるKPCLは、ベンガルール都市圏のインフラ整備を担当する市営企業であるBruhat Bengaluru Mahanagara Palike(BBMP)と、市内の固形廃棄物の25%を収集・運搬・処理する契約を締結した。

<受注概要>

発注者: KPC Gas Power Corporation Limited (KPCGPCL)

建設地: インド カルナータカ州 ベンガルール ラムナガル地区 ビダーディ

施設規模 :ストーカ式焼却炉:600t/日、発電出力:11.5MW

納期: 2022年10月

【日立造船のごみ焼却発電事業について】

 日立造船は、1965年に日本で初めて大型発電設備付きごみ焼却施設(清掃工場)を大阪市に納入以降、国内外で約1,000件のごみ処理プラントの建設を手掛けており、世界トップクラスの実績を有している。またインド市場においても今回の受注を足掛かりに、公共工事案件の受注にも注力していく。

 日立造船グループは、ごみの衛生的処理やクリーンエネルギーの提供を通じ、国連サミットで採択されたSDGs(持続可能な開発目標)達成や世界の環境問題解決に積極的に取り組んでいく。

 ニュースリリース